注目の県内開発プロジェクト ①
2014年01月25日
設計未了で応札業者を募集した 南魚沼市新市立病院の真相
魚沼地域の県立病院再編は完結編を迎えようとしている。その一環で県立から南魚沼市立に衣替えする六日町病院だが、現病院の隣接地に改築され、来年6月に魚沼基幹病院と同時の開院を目指している。遅れに遅れていた新病院の工事発注だが、建設業者もビックリの奇っ怪な公告が発せられた。
魚沼版病院再編完結
泉田裕彦知事が掲げた県立病院の再編だが、魚沼圏域では完結編を迎えつつある。この地域にある県立の小出病院、六日町病院は病床数を縮小した上で魚沼市、南魚沼市の市立病院となる。「神奈川県より広い」という魚沼圏域で3次救急や高度医療の機能を担うのが、新たに設置される魚沼基幹病院だ。
魚沼市立小出病院や魚沼基幹病院は指定管理者制度が導入される。前者は小千谷市魚沼市医師会や新潟県労働衛生医学協会、学校法人北里研究所が設立者となった「一般財団法人魚沼市医療公社」が、後者は県や圏域内の自治体が設立者となった「一般財団法人新潟県地域医療推進機構」がそれぞれ指定管理者となる。
前出の2病院だが、少し紹介するだけでいかめしい漢字がズラッと並んでしまう。一方、六日町病院は実にシンプルだ。県立が市立になるだけ。指定管理者制度は採用されない。頑固なまでに直営方式を採用し続けるという。
県立六日町病院の病床数は現在199。これが市立に移行し130になる見込みだ。南魚沼市には市立の「ゆきぐに大和病院」もある。規模は一般病床数161、療養病床38。魚沼基幹病院は、この「ゆきぐに大和病院」の隣接地で建設が進められている。同病院によれば、「(基幹病院等の開院後)当面現在の建物を利用し、40床で運営する計画を進めている」という。こらちも病床数は少なくなるが、市の直営による経営が続く見込みだ。…続きは本誌にて