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2024年11月22日

上越市ガス水道工事で官製談合か?

2013年12月26日

上越市議会12月定例会の一般質問がきっかけとなり〝官製〞さえも疑われるガス水道局発注工事に、ついにメスが入る。本誌記者は、その以前から潜伏取材に着手。今回露わになった実態以上の〝状況証拠〞も入手に至った。

 

業界が戦慄した一般質問

 

「最低制限価格のギリギリに札を入れるためには、事前に価格を知らなければならない。数字が漏れている可能性もある」

 

上越市議会12月定例会における共産党の橋爪法一市議の一般質問は、こんな言葉で結ばれた。タイトル

 

上越市の入札制度を質すものだった。冒頭では落札率の高止まり、「一位不動」の多さに触れた。

 

「一位不動」とは1回目の入札で落ちずに2回目、3回目に突入した際、最初の最低価格入札者がそのまま2回目以降も最低額を入れる状況。談合が存在する指標となる。国交省の入札談合再発防止検討委員会では、これが続くと入札参加者を呼んで事情を聴取するのだという。

 

上越市の入札における落札率が高止まりだというのは、市長部局、ガス水道局双方の案件で見られる。直近3年間でも93%から94%だ。叩き合いが横行する新潟市などから見れば極端に高いように思われるが、同市の場合は最低制限価格が88%〜90の間で切られているせいもある。予定価格は平成23年6月まで事前公表だったが、現在は事後公表となっており、入札時は伏せられている。

 

橋爪議員の質問が熱を帯びてきたのは〝ある市民から〞提供されたという情報について触れだした時点からだ。…続きは本誌にて

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