市議会の爆弾発言で暴かれた
2013年12月26日
篠田新潟市政 特養事業者公募の”究極の闇”
篠田昭市長は3期目のマニフェストで〈介護施設の整備強化〉を掲げた。4選不出馬を表明している同市長の置き土産が特別養護老人ホームの1千床増床計画だ。特養整備の補助金は1床当たり400万円から450万円ほど。1千床で40億円超の補助金が投じられるわけだが、その受け皿となる事業者の選定は深い闇に包まれていた。
「重大発言をします」
新潟市議会12月定例会は同月20 日に全ての日程を終えた。この定例会で最も注目されたのが、BRT(バス高速輸送システム)だった。本会議場を使って市長や市の幹部とやり合うのが一般質問だが、12 月定例会では23人が登壇。このうち3分1ほどの議員がBRTに言及した。
ただしこれらの質問に目新しい内容はほとんどなかった。それとは別に、一般質問の冒頭でこう切り出した議員がいた。「26年間、私は一般質問に当たって、常に市民の立場から建設的な改革を提言し、市長のご所見をうかがってきたが、今回初めて市側の施策に大きな憤りをもって質問をすることになって残念だ」
「26年間」というから、ほとんど長老と言うべきベテランだ。檀上に用意された水をグッと飲み、こう発言したのは佐藤幸雄市議(西区、新潟クラブ)だった。
現在、新潟市議会で最多の7期目。ほかに同じ期数は2人いる。同じく西区の田村清市議と東区の橋田憲司市議だ。
田村、橋田の両市議は肩書が「元議長」。一方、佐藤幸雄市議は「元副議長」だ。同市議より当選回数が下でも議長経験者が複数いる。このあたりが〝佐藤幸雄〟らしいところと言うべきか。…続きは本誌にて