大手医療法人と意気投合した聖籠町長の「誤解しないでください」
2013年12月26日
医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取った猪瀬直樹・東京都知事が都議会で厳しく追及されているが、同じタイミングで北蒲・聖籠町議会の一般質問でも“医療法人と首長の関係”を訝る質問が飛び出した。複数の医療法人が町にアプローチしていたにもかかわらず、なぜ縁もゆかりもない東京の医療法人が病院建設計画を華々しくぶち上げたのか? この点を疑問視する向きは多い。
病院名は総合病院っぽいが…
医療法人「徳洲会」グループは全国に66病院を擁する日本最大の医療グループであり、経営一族による公職選挙法違反事件や猪瀬都知事に対する5千万円の資金供与などで、連日その名が報じられているのは周知のとおりだ。
しかしながら徳洲会グループをめぐる一連の騒動が勃発する前に、本県北蒲・聖籠町ではすでに医療法人と首長との蜜月が囁かれていた。
詳細は本誌2013年7月号に〈実態は〝老人病院と囁かれる〟聖籠町長の新病院誘致計画の思惑〉のタイトルで記事掲載しているが、一言でいえば地元で民間病院の建設計画が降って湧いたように浮上したというものだ。
新病院の建設計画をぶち上げたのは医療法人社団の葵あおい会(本部・東京、新谷幸義理事長)で、同会は徳洲会グループにはおよばないものの14都道府県に18病院と50超の介護老人保健施設を展開する大手医療法人だ。
病院名は「新潟聖籠病院(仮称)」。当初は「新潟聖籠町リハビリテーション病院(仮称)」としていたが、近隣に類似した名称の新潟リハビリテーション病院(新潟市北区)があることから、病院名を改めたという。
建設予定地は新新バイパス・蓮野インターチェンジそばの大型ショッピングセンター「プラント─4聖籠店」の隣接地で、敷地面積は1万6756平方㍍。
ベッド数は240床を計画しており、内訳は療養型病床180床、リハビリテーション病床60床。人員は医師8人、看護師53人、准看護師14人、看護補助者60人ら計165人の常勤スタッフを配置するという。…続きは本誌にて