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2024年11月21日

事業費99億円 阿賀野市立水原郷病院入札直前の怪情報

2013年12月26日

果たしてこのまま入札を行い、事業費が99億円となったプロジェクトを進めてよいのだろうか…? そんな疑問を抱かざるを得ない。紆余曲折を経て、阿賀野市の水原郷病院(尾崎進院長、一般病床321)は新病院建設の入札手続きを開始した。

 

「真逆の手法だ」

 

「こんな入札はないですよ」

 

ある大手ゼネコン関係者が怒声を交えて言った。12月6日に公告された阿賀野市立水原郷病院(地元での通称は郷病院)の建築工事の入札についてだ。

 

この病院は過去に幾度となく話題になった。必ず枕詞のように語られるのが、医師の大量退職だ。この騒動以前の平成17年、郷病院の常勤医は26人いた。そして年間9千人という時間外の患者に対応していたという。大量退職の背景には、医師の疲弊があった。

 

タイトル平成22年からは公設民営化され、県厚生連(末武雅之理事長)の運営となっている。常勤の医師数は16人(歯科医を含む)。医師の大量退職から救急病院としての指定は返上されたままだ。その理由は医師が不足しているからだ。 

 

平成16年、2町2村の合併で阿賀野市が誕生した当時、郷病院の累積赤字は約17億円に達していた。赤字という慢性疾患に、医師の大量退職という深刻な合併症が加わった。さらに加齢、すなわち施設の老朽化が顕著という、郷病院は"三重苦"の状況にあえいでいた。

 

前述のように運営は民営化され、新病院の建設計画も進んだ。遅々として成果が上がらないのは医師不足の解消だが、これは郷病院に限った話ではない。新病院は現在地の病院裏側駐車場に建設することが決まっている。…続きは本誌にて

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