小林義昭新潟市議が委員会視察欠席で北朝鮮を訪問
2013年11月26日
11月、国会の許可なく北朝鮮を訪れたアントニオ猪木参院議員に対する懲罰動議が可決された。猪木氏よりも早く、10月に新潟県議の米山昇氏と新潟市議の小林義昭氏の二人が今年2回目となる北朝鮮訪問を果たした。このうち小林市議は特別委員会の県外視察を欠席しての訪朝で、市議会の内外で何かと物議を醸した。
欠席者は二人
保守系のベテラン市議はこう言う。
「やはり問題なのではないでしょうか。公務、あるいは本人の病気や親族の不幸があったわけではないのに委員会の視察を欠席したわけですから」
10月24日と25日の両日、新潟市議会の公共交通調査特別委員会(山田洋子委員長を含む15人で構成)は宇都宮市、盛岡市で県外視察を行った。この特別委員会は今年6月の定例会で設置が決まったもの。
〈本市が進める生活交通、都心アクセス、基幹公共交通軸をはじめとする都市交通にかかわる調査、研究〉が委員会に与えられた役割だ。
今の新潟市にとって焦眉の課題となっているのがBRT(バス高速輸送システム)。
この公共交通調査特別委員会は、いわばBRTに対する議会のプロジェクチームのような存在だ。
視察先の宇都宮市ではLRT(次世代型路面電車)の導入が検討されている。一方の盛岡市はミニバスターミナルを設置し、郊外の住宅地をキメ細かく走る支援バスと、市中心部を走る基幹バスを効率的に運行する手法(ゾーンバスシステム)を採用しているという。
新潟市ではBRTの関連で市議会12月定例会に連節バスの購入議案の提出が見込まれている。
「BRTは市民の重大な関心事で喫緊の課題なのだから、きちん視察に参加すべきで、私的な理由で欠席するのはいかがなものか」(同)
新潟市の議会事務局によれば、10月の視察に欠席した議員は二人だった。一人が佐藤豊美市議(東区、新潟クラブ)。同市議の場合、監査委員としての公務と重なってしまった。こちらは私的な理由による欠席ではなく、〝公欠〟扱い。もう一人が小林義昭市議(西区、市民連合)だった。…続きは本誌にて