ファミリーマートと全面対決に打って出た新潟運輸グループ
2013年10月27日
大手コンビニエンスストア「ファミリーマート」と新潟運輸グループとの壮絶なバトルが勃発した。ファミリーマートとフランチャイズ(FC)契約をしている同グループ子会社が同社を相手取って民事提訴。ファミリーマート側は全面的に争う姿勢を示している。法廷闘争の背景にはコンビニ経営の根幹に関わる問題が横たわっているだけに、業界関係者はその成り行きを固唾を呑んで見守っている。
ファミマは県内計61店鋪
新潟にも随分とファミリーマートが増えたと実感している読者は少なくないだろう。「ファミマ」の愛称で親しまれている同店は現在、県内に計61店舗ある。市町村別の最多は新潟市で、計40店舗が営業。中でも中央区は計17店舗を数える。
その他の市町村別店舗数は以下のとおりだ(※カッコ内は店舗数)。
阿賀野市(1)、加茂市(1)、五泉市(1)、三条市(2)、新発田市(5)、燕市(2)、長岡市(6)、見附市(1)、阿賀町(2)。
ファミリーマートが県内に初出店したのは今から8年前の2005年8月。新潟市の「新潟出来島2丁目店」と「新潟商業高校前店」の2店舗が同時オープンしたのがスタートだ。
同2店舗を運営しているのはファミマとFC契約を結んでいるアブミーアベニュー(新潟市)で、同社は新潟運輸の子会社だ。
新潟運輸の内部事情に詳しい関係筋が語る。「新潟運輸の大株主は新潟中央自動車学校で、同校(※実際には株式会社)は新潟市中央区鐙あぶみに本社登記がなされています。アブミーアベニューも同校と本社所在地が同一なことから、その町名にちなんでこのようなネーミングにしたというわけですよ」 (会社役員)
アブミーアベニューはその後も新潟市内を中心に店舗数を増やし、現在は加茂市の店舗も含めて計10店舗を運営している。ただしこれら10店舗はどれも同じ外観をしてはいるものの、経営実態は外部の者には窺い知れない大きな相違点があるのだという。…続きは本誌にて