ここまで来た! 原信VSウオロクの流通戦争
2013年10月27日
ウオロクが原信の牙城である長岡に出店し、ちょうど10年が経過した。そして9月、原信がウオロク創業の地である新発田に乗り込んできた。それどころか既に新発田2号店の準備を進めている。原信によるウオロク包囲戦は始まっている。
包囲戦開始
9月12日、JR白新線の西新発田駅付近は朝からごった返した。同駅前にある「イオンモール新発田」から700㍍ほどの距離に、新しい開発地区がある。新潟市の日生不動産と鳥屋野不動産が事業主となった「パテオ西新発田」だ。その商業ゾーンに「原信西新発田店」がオープンした。周辺の混雑はそのためだ。
原信については今さら解説する必要もあるまい。10月1日に群馬の同業者と経営統合を果たし、持ち株会社である「アクシアル リテイリング」(原和彦社長)がスタートしたばかりだ。西新発田店は原信として57店舗目で、グループ全体の店舗数は120。経営統合により新潟、富山、長野に、群馬、埼玉、栃木が加わって6県をカバーすることになった。
原信は創業の地が長岡であることから、従来中越地区を中心に展開していた。だが今や阿賀野川以北でも豊栄、水原、村上インター、村上西と順調に出店を果たしている。これまで空白域だった新発田には今回が初の出店だ。
県内で原信と競い合うウオロク(新潟市中央区、葛見久則社長)だが、店舗数は34(小規模店のウオマサ等を除く)、売上高は約637億円。元来は新発田の鮮魚商だったウオロクは、1962(昭和37)年、スーパーに業態を転換した。同市内では現在5店舗を展開している(ウオマサ、フアッションユーを除く)。…続きは本誌にて