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2024年11月23日

ワイド 県下縦断 大型開発最前線15連発 ③

2013年08月26日

魚沼市 新小出病院の建築工事入札20億円で起きた珍事

 

2015年6月、県立小出病院(魚沼市)は市立病院へと移行する。病院の所管先移行は一大事。市は対応に力を注いでいるが、その計画の中で首を傾げてしまう入札結果があった。

 

南魚沼市、魚沼市などで構成される魚沼医療圏は、人口10万人当たりの医師数が県内で最も少ない。このため魚沼市が所管する医療機関の医師配置は、かなりシビアだ。

 

「堀之内病院の常勤医は2人、守門診療所は1人です。入広瀬診療所には常勤医がいないので、堀之内の先生と守門の先生が交代で担当しています」(魚沼市健康課)

 

他にある僻地診療所に常勤医はおらず、新潟大学などの助けを借りている状況だという。小出病院

 

この深刻な医師不足の中、小出病院は魚沼市の所管となる。市は新小出病院の医師確保について、元の所管先である県と協議を進めている最中だ。

 

さて、本題に入る。まずは新小出病院の工事計画の概要を説明しよう。

 

現在の小出病院は東病棟と西病棟に分けられる。西病棟の建築年は1989年。決して新しくはないが、東病棟の建築年はさらに古く、1969年。この東病棟は今回の市立化計画で解体が決まっている。計画スケジュールは以下の通り。

 

2013~2014年度 

西病棟裏手に新病棟を建築。

 

2015年度 

6月に新小出病院開院後、西病棟の改修作業へ。

 

2016年度 

東病棟解体。

 

魚沼市は今年6月27日、事前公募した特定JVを対象に、新病棟建築および西病棟改修工事の入札を行った。落札者は福田組・伊米ケ崎建設・貝瀬材木JVで、落札価格は19億6千万円。落札者以外の入札価格は22億6千万円、22億8千万円、25億9200万円。

 

一見何の変哲もない入札結果だが、魚沼市が4月11日付の入札公告で概算工事費を20億円としているから変な話だ。…続きは本誌にて

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