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2024年11月24日

「当社に責任なし」を決め込むサンホームの手抜き地盤改良工事

2013年07月26日

一次下請けの和光物産は逃げの一手、二次下請けのグランドル・エージェンシーは地盤保証書を偽造

 

「砂上の楼閣」のたとえどおり、どんなに立派な建物でも基礎がしっかりしていなければ長く維持することはできない。住宅を建設するにあたって、その強固な基礎を築くべく必要不可欠なのが地盤改良工事だ。それをないがしろにした当の住宅メーカーは「地盤改良工事を行った業者がしたこと」と責任を回避。一方、地盤改良で手抜き工事におよんだ関係企業2社にしても、尻をまくって逃げを打つという酷いありさまだ。

 

施工不良箇所を相次いで発見

 

新潟市在住の日高正満氏(仮名)が念願のマイホームを取得したのは、平成22年12月のことだった。購入したのはサンホーム(新潟市中央区米山)が同市中央区で建売分譲していた住宅だ。

 

日高氏は建設関連の会社に勤務しており、建築士の免許を持っている。当然ながら自ら設計図を引くことができるため、自分好みの注文住宅を建てる選択肢もあったが、あえてそれをしなかったのには理由がある。

 

日高氏がいう。

 

「サンホームの売り出し物件は勤務先が非常に近いなど、私たち家族にとってこれ以上ないほど絶好の立地だったことから、建売住宅を買うことに決めたのです」

 

サンホームは地元では相応に知名度もあり、同社のホ

タイトル

ームページによると、設立は昭和50年と古く、これまでに1千棟の建築実績を有するという。触れ込みだけを見れば、特に問題のあるようないかがわしい業者とは映らないだろう。

 

しかしながら入居から1カ月と経たない年明け早々、日高氏は施工不良箇所を次々と発見することに―。

 

同氏が続ける。

 

「階段手すりの口径が上り部分と踊り場で異なっていたのをはじめ、手すりが金具下地に固定されていない、トイレの洗面化粧台脇の幅木がない、屋上防水の不具合など、さまざまな施工不良が見つかりました。

とはいえ新築住宅の引き渡しが行われた際には、半年後ないし1年後にメーカー側が定期点検やメンテナンスを行うのが普通ですから、私はその時点で手直ししてもらえばよいと考え、ただちにサンホームには連絡をしませんでした。

ところがその後、サンホームは一向に定期点検をしようとはせず、ついに1年超が経過したことから、その段階で初めて、同社は定期点検をいっさい行わない業者だということが分かったのです」…続きは本誌にて

 

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