市職員のコソ泥発覚の夜官々懇親会に興じていた伊藤勝美五泉市長
2013年07月26日
6月、五泉市で市職員が役所の金庫から金を盗んだ容疑で逮捕された。それも問題だが、逮捕が発覚した日の晩、伊藤勝美市長は県の職員や市の課長らと市内の料理屋で一杯やっていた。逮捕された職員の行状も市長の対応も、これでは民情逆撫でだ。
コソ泥を捕えてみれば…
6月21日の新聞各紙はショッキングな見出しを掲げた。地方紙の社会面や全国紙の新潟版に〈五泉市役所職員を逮捕〉、〈窃盗容疑〉などというデカい文字が並んだ。
役人とて人の子だ。〝魔がさす〟こともある。「心の病が引き金になり、万引きか何かを働いたのか…」と思えば、さにあらず。40代の男性職員が、自身が前にいた部署と同じ部屋だった市教委の金庫から、4月に現金を盗んだという。報道によれば、その額は約34万円。
金庫に現金が入っていること、その金庫の開け方と鍵のありかを承知していなければ、ことは成し遂げられない。たまたま〝魔がさして〟ではなく、目的意識を持っての犯行だったように思える。
「4月に合計で18万9千円がなくなっていたことが分かり、6月に9万8千円が同じ事務室内のレターケースから見つかった」、ともいう。こうした話をどう解釈すべきか、ちょっと分からない。
とにかく役人が役所の金庫を勝手に開け、公金を含む金に手を出すなど言語道断、あってはならぬ行為だ。事件発覚後、五泉市の伊藤勝美市長が公にしたお詫びのコメントは以下のよう。
〈6月20日に、市職員が建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕されました。市民のみなさんの信頼を損ねたことは誠に遺憾であり、お詫び申し上げます。今後は職員に対し、より一層の綱紀粛正を図るとともに、信頼の回復に努めてまいります〉
その後、この市職員は送検されたものの嫌疑不十分で不起訴になったという。
このところ五泉市はご難が続いている。昨年10月には市役所本庁舎に賊が侵入。朝、1階の窓ガラスのカギ付近が割れているのを職員が発見したという。数万円の被害も確認されたのだが、1階にある警備室の警備員には気づかれないプロの仕事ぶりだったらしい。…続きは本誌にて