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2024年11月22日

足踏み続く 新潟市中心街再興のデッドロック

2013年05月28日

沈滞が続く新潟市中心街復興の鍵を握るのは、平成22年に完全閉店した旧大和跡地の再開発と、第三セクター新潟地下開発が運営する「西堀ローサ」の市有化。岐路に立たされる2案件だが、いずれも問題解決が足踏みしている状態に。踏み出せない理由とは果たして・・・・

 

前に進まない大和跡地再開発

 

かつては新潟市で最も地価が高かった時期もある。他でもない旧新潟大和の跡地だ。平成22年に完全閉店した後は、新潟市中心街に“異空間”として存在し、その“違和感”を晒したままになっている。

 

平成22年、新潟大和が完全閉店した後、同社は建物の売却を断念し、大和跡地を含めたブロックの再開発という方向性に絞られた。平成23年には周辺地権者11名にオブザーバーを含んだ「古町7番町D地区再開発協議会」が発足。

 

内容の検討を重ねた結果、平成24年3月には地上9階建ての複合ビルとして再開発基本計画がまとめられた。同5月には「古町7番町D地区再開発準備組合」が発足、新潟市もオブザーバーとして加わることとなる。

 

いよいよ再開発に向けて本格的に動き出すものと見られていたが・・・

タイトル5

 

「実は、そこでパッタリ話がストップしているのです」(商店街関係者)

 

一時は徹底的な秘密主義で進められているために情報が入ってこないものだとさえ考えられていたが、どうやらそうではないらしい。完全なデッドロック状態なのだという。

 

「再開発ビルの鍵を握るのは、1階~3階の商業施設に入るキーテナントの誘致。大型食品売り場を含む大手小売が地元の希望であり、これを本線に誘致活動を行っていたのです。しかしこれが全く目処が立っていない」

 

キーテナントに目処が立たなければ、再開発ビルの計画は具体性を欠いたものになる。こうした具体性のなさは、昨年3月に基本計画が策定された時にも行政側から指摘されていた。…続きは本誌にて

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