ワイド ガラパゴス化する新潟の地方自治 その②
2013年04月25日
泉田知事の不可解発言 今度は「日本の空は占領状態継続中」
震災がれき焼却処理をめぐり、〈犯罪行為〉だの「傷害」、「傷害致死」、果ては「殺人に近い」とまでコメントした泉田裕彦新潟県知事。先の県議会の定例会で、別の不可解発言があった。だがこの公式の場での発言について、大手マスコミや大半の県議は問題視しなかった。こちらの方がが「がれき発言」より深刻かもしれない。
〝竹島〟問題勃発
ある県庁筋が、「この知事発言はいかがなものか」と声をひそめた。県内外で泉田裕彦知事の発言が物議を醸したのは記憶に新しい。同知事は震災がれきの広域処理に関連し、三条、柏崎両市の焼却灰(飛灰)の管理について〈犯罪行為〉とコメント。さらに記者会見では「傷害」、「傷害致死」、果ては「殺人に近い」といった言葉まで飛び出した。
これに対し県議会や関係する県内の自治体からはもちろん、東日本大震災の被災地からも「暴言である」と反発の声が上がった。
県内でのがれき処理も終わり、知事の発言をあえて蒸し返そうという動きはない。一時期、「決議など何らかの措置を講じたい」とした県内の市議会議員もいた。だが「そこ(知事発言)にこだわっていてもしょうがない」と、事態は沈静化してしまった。
冒頭の指摘は震災がれき関連でも、記者会見等の場での発言でもないという。県議会2月定例会での答弁だった。3月21日に連合委員会が開催されている。同委員会は本会議場を使って一問一答形式で行われる。この日、4人の議員が質問に立っている。このうち問題視されたのが日本共産党の竹島良子県議とのやり取りだった。同県議に対する知事答弁の内容を、冒頭の県庁筋は「〝竹島〟問題」とした。もちろん日本海にある竹島〈島根県〉の領有権をめぐり、二人がやり取りしたわけではない。
新潟県議会は一昨年の6月定例会からインターネットを通じた生中継や中継録画の公開サービスを実施している。このサービスで公開されているは代表質問や一般質問、そして連合委員会など本会議場を使った会議の模様だ。
知事の不規則発言など、そうそうあるものではない。…続きは本誌にて