『週刊新潮』で”死亡率10倍死の檻”と叩かれた動物保護施設に潜入
2013年04月25日
『週刊新潮(4月4日号)』にショッキングな記事が掲載された。新潟市西蒲区の動物愛護団体が被災地・福島で保護した700匹もの犬や猫を狭い檻に閉じ込め、衛生管理もズサン極まりないことから感染症で大量死した経緯があるというのだ。死骸の処分に困って冷凍庫に保存している実態も指摘されているのだが、果たして施設内の真実とは―。
警戒区域の動物たちを救出
新潟市西蒲区・角田山の裾野の敷地1800坪もの広大な山林を切り開いた場所に「アニマルガーデン新潟」という動物保護施設がある。
そこには動物が入居するためのシェルターと呼ばれる建物が複数あり、犬や猫を中心に約440匹の動物たちを収容している。
同施設を運営しているのはNPO法人「アニマルフレンズ新潟」で、イタリア人女性のガラオン青木・イザベラさんが代表理事を務めている。
イザベラさんはイタリア出身の英国育ちで、22歳のときに来日。東京暮らしをしていた当時に知り合った日本人男性と結婚し、その後、夫の実家のある新潟に移り住んだという。
イザベラさんは動物愛護団体に参加した経験もあるが、5年前に自らアニマルガーデン新潟を開設。ペットホテルを営業する一方、それで上がった収益を投入するなどして動物保護活動を推進してきた。その傍ら新潟大学では学生たちに英語を教えてもいる。
そのイザベラさんが国内にとどまらず世界的にも一躍有名になったきっかけが東日本大震災の発生だ。
福島第一原発事故に伴う警戒・避難区域で飼われていたペットが大量に置き去りにされていると知ったイザベラさんは、震災直後に車で現地に入り、取り残された犬や猫を救出して回った。…続きは本誌にて