メタボ・糖尿病 生活習慣病の改善を専門とする医師リスト その①
2013年02月28日
メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満に加えて、高血圧・高血糖・高脂血症のいずれかを2つ以上併せ持つ状態のことで、危険因子が重なれば重なるほど心臓病や脳卒中など死に直結する重大疾患を引き起こすリスクが飛躍的に高まることが知られている。新潟大学医学部の曽根博仁教授(血液・内分泌・代謝内科学講座)の監修のもと、危険なメタボ予防・解消法を解説するとともに、県内でこの分野の治療を専門に行っている医師リストを掲載する。
危険因子が重なることで命を縮める「死の四重奏」
新潟大学医学部の曽根教授が開口一番、医療問題を取り上げるマスコミの報道姿勢に苦言を呈する。
「メディアの方々はとかく“目からウロコが落ちるような話”をご所望になりますが、メタボリックシンドロームの予防・解消法において、目からウロコが落ちるような類の話はないということを初めにお断りしておきたいと思います。
ラクをしてうまくいく方法がないかといった観点で物事を捉えるのは、経済誌によく見られる傾向であり、またそういった方法論を説いてマスコミから注目されている先生もいないわけではありません。しかしそこには往々にして大きな落とし穴があるものです」
健康・医療情報はもはや立派なビジネスとなっており、さまざまな専門誌が発行されている。新聞広告でもお馴染みの「●●で1カ月に5キロ痩せた」といった耳目を引くタイトルが専売特許だ。
曽根教授が続ける。
「たとえばコレを飲んだら、食事や運動をちゃんとやらなくていいとか、あるいは特定保健飲料でどうにかしたいとか、そういった方法論は筋違いです。実際のところは急がば回れの言葉どおり、基本がきちんとしていなければなりません。
結論としては、薬や特保のようなものではなく、やはり食事と運動、禁煙が基本です。当然、食事にはアルコールも含まれています。それでも足りないときに初めて必要最低限の薬を使うということです。
いわゆるメタボリックシンドロームと呼ばれている状態でも初期のものについては薬が不要で、食事・運動・禁煙によって良くなります。しかし反対に食事に気を付けたり、運動するのが嫌だから薬でなんとかしようと考えるようでは、どうにもなりません」
曽根教授によれば、本当に薬を使わなければならないのは症状が一定以上にまで進んだ場合で、薬を使わなければ是正できないと判断したケースのみだという。
当然その判断は専門医が診て判断するわけで、自分の判断で薬を使ってなんとかできないかとか、あるいは特保などに頼ってしまうのは危険だと警鐘を鳴らす。…続きは本誌にて