火花散る! 金子めぐみ代議士と国定勇人三条市長の確執
2013年01月29日
去る衆議院選挙新潟4区で、三条市の国定勇人市長が民主党・菊田真紀子候補の応援に乗り出した事実は、その後に大きな波紋を広げている。4区の最大票田に横たわる特異な政治背景が、いびつな支援体制を作り上げたと見る向きも。果たして貧乏クジを引いたのは?(敬称略)
国定が呼んだ?接戦
今回の自民党の大勝は、同党が起こした風によるものではなく、民主党政権3年への弾劾にほかならない。もし風が吹いたとすれば、これほどの投票率低下は説明がつかない。
各小選挙区で知名度の低い新人候補が圧勝する現象は〝民主党以外〟の受け皿が他になかったからだろう。
そうしたある種の異常な空気の中で新潟4区の選挙戦は、まだ〝正常性があった〟と見る向きも多い。現職菊田真紀子(民主党)なのか新人金子恵美(自民党)なのか、はたまた元職栗原博久(日本維新の会)なのかと候補者個人への思いが、比較的投票行動に結びついた印象だ。
選挙戦に突入後、各紙が〝戦況〟を掲載したが、新潟6選挙区で言えばすべからく自民が圧勝ムードとの予想。唯一、この4区だけが菊田と金子のつばぜり合いを報じられていた。投票日前日に4区入りした麻生太郎が「私らが終盤に呼ばれる選挙区は競っているところ」と奇しくも話しているように。
4区の空気を作るのが、最大票田の三条市である。
前号の総選挙特集でも触れたが、ここ三条では産業界、財界の動きが大きなキャスティングボートを握った。公示後、地元きっての大企業コロナの内田力社長が金子支持を表明。地元に関連企業は60社以上あり、影響は必至だった。
また、当初は菊田寄りと考えられていた商議所会頭会社のシマト工業も去る衆議院選挙新潟4区で、三条市の国定勇人市長が民主党・菊田真紀子候補の応援に乗り出した事実は、その後に大きな波紋を広げている。4区の最大票田に横たわる特異な政治背景が、いびつな支援体制を作り上げたと見る向きも。果たして貧乏クジを引いたのは?(敬称略)金子代議士と国定三条市長の金子を支持した。
こうした動きに反応したのか、今度は国定勇人三条市長が菊田支持を公然と表明。街宣カーに同乗し応援演説を繰り広げるほか、小規模の集会にも帯同するなど、さながら菊田選対の一員という奮闘振りを見せた。…続きは本誌にて