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2024年11月22日

内部告発された損保ジャパンの〝コンプライアンス破り〟体質

2013年01月29日

売上高が1兆円を超えるスーパー損保会社の一角、損害保険ジャパン(東京都、櫻田謙悟社長)。そのコンプアライアンスに疑義が生じている。しかも会社内部、それも本県の長岡支社からだ。同社の元社員が内部資料に基づき、克明にその内容を明らかにした。こうした実態は一支社に限らず全社的なものらしい。同社は事実関係こそ認めているものの、「問題はない」としている。

 

内部告発

 

損保ジャパンの元社員が最初に示したのは、〈基本比較表〉と題する3枚の表だった(一部は別掲)。自動車事故保険について、同社長岡支社における社員の対応状況を示したものだという。3枚の表中2枚は人傷(人身傷害保険)、1枚は搭自(搭乗者傷害保険)に関するもので、前者では18人、後者では14人の名が登場する。日付は昨年某月末日となっている。

 

(日付を意識的に伏せたのは情報源秘匿のため。損保ジャパンのコンピュータに残っていると思われる内部資料を閲覧・プリントした記録から、ニュースソースが特定されることを避けることが目的で、以下でも同様)

 

各種のID等をパソコンに入力することで、損保ジャパンの社員であればこうした資料は容易に入手可能だという。〈基本比較表〉は、左端から通し番号、社員の姓と下に社員番号、次いで人傷や搭自の受付、完了件数などが並んでいる。このうち社員番号の一部は社員の生年を示しているという。

 

「社員名の下にある社員番号ですが、左二桁の数字が例えば〈73〉なら、〝1973年生まれ〟を意味しています」(損保ジャパンの元社員)

 

 

別掲した〈基本比較表〉にある社員番号を見ると、一人だけ〈05・・・・〉と、明らかにほかと異質なものがある。社員番号の冒頭は西暦の生年だから、05年生まれでは、7、8歳だ。そんな社員がいるはずもない。

 

 

「この社員番号は常勤の社員ではなく、〝スタッフ〟を示すものです。損保ジャパンでいう〝スタッフ〟とはパート職員を意味します」(同)
元社員が示した損保ジャパンの内部データから、社員番号〈05・・・・〉は同社信越本部長岡支社に所属する女性の〈スタッフ〉と確認された。〈基本比較表〉は、このスタッフが昨年某月(何月かは伏せた)末日現在で、人傷について16件を受け付け、8件を完了させたことを示している。…続きは本誌にて

 

 

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