たちあがれ日本、 新潟市支部設立へ
2012年10月03日
代表が平沼赳夫元運輸相、片山虎之助元総務相や中山恭子元拉致問題担当相など、個性派の国会議員が名を連ねる「たちあがれ日本」。長岡市支部に続く新潟市支部の設立が、同党推薦で当選した深谷成し げのぶ信新潟市議の市政報告会で明らかにされた。
9月1日、新潟市中央区選出の深谷成信市議が2回目の市政報告会を開催した。昨年の統一地方選で初当選した同市議だが、同区では定数12に対し22人が立候補する激戦だった。結果は12位で、薄氷を踏むような辛勝で初陣を飾った。
中央区には吉田六左エ門元衆院議員の娘婿である吉田孝志氏もいた。一方、公明党や社民党のベテラン議員もいた。さらに県内著名企業グループの支援を受けた候補もいた。まったく無名だった深谷市議が当選を果たした背景には、中国総領事館の移転問題があった。
一昨年、降って湧いたように新潟市の篠田昭市長は中央区にある万代小学校の跡地、約5千坪を中国総領事館の移転用地として売却しようとした。これに対し寝耳に水だった地元地区からも反対の声が上がった。
一昨年11月、総領事館の万代小学校跡地移転に反対する署名約1万4千人分が市議会に提出された。この署名活動に当たった市民団体の会長を務めたのが当選前の深谷市議だった。当選後の市議会で、同市議が真っ先に質問したのが領事館問題であり拉致問題だった。
昨年の市議選で、深谷市議は「たちあがれ日本」(平沼赳夫代表)の推薦で当選した。県内では昨年の長岡市議選で初当選した藤井盛光市議が「たちあがれ」の公認だった。同市議は現在、同党の長岡市支部長を務めている。新潟市の深谷市議だが、領事館問題でも分かるように、篠田市長とは対峙する関係にある。新潟市議会には特定会派に属さない無所属議員が二人いる。深谷市議と、西区の中山均市議だ。環境主義を標榜する「緑・にいがた」(かつての市民新党にいがた)の所属。
思想的には真逆の二人だが、議会の執務室は相部屋同士で仲がいい。無所属の執務室に「新潟市議会の38度線がある」と笑って言うのが秋葉区の栗原学市議。同市議は老舗の保守系会派「市民クラブ」所属。深谷市議の市政報告会には中山、栗原の両市議も顔を見せた。…続きは本誌にて