「政令市・新潟」が全国に大恥をさらした北信越高校総体
2012年09月24日
7月28 ~8月20日の3週間、2012北信越かがやき総体(平成24年度全国高等学校総合体育大会=インターハイ)が新潟をはじめ、富山、石川、福井、長野の5県を舞台に開催された。実施競技の4割以上が新潟で行われたとあって、選手・監督、観客ら30万人超が来県したが、こうした好機に果たして新潟の魅力をアピールすることはできたのか?熱心な大会ウオッチャーの間では「まったく効果なし」との声も多数聞かれるのだが…。
篠田市長のイベント至上主義
高校総体(インターハイ)は財団法人「全国高等学校体育連盟」などの主催で開催される高校生スポーツ最大の大会だ。
第1回大会が開催されたのは昭和38年。開催県はほかならぬ新潟だった。以降、高校総体は各県の持ち回りによって開催され、平成22年度の沖縄大会で全国を一巡した。これに伴い平成23年度には従来の都道府県単独催
を見直し、全国を9ブロックに分けて大会を開くブロック開催へと変更。記念すべき初の大会は北東北ブロックで開催された。
それに続き今夏、新潟などを舞台に「北信越かがやき総体」が開催されたというわけだ。
7月28日~8月20日の会期で同総体を開催した北信越ブロックは新潟をはじめ、富山、石川、福井、長野の5県で構成。各県に競技会場が設けられたが、今回の大会は新潟が主開催県とあって、他の4県よりも多くの競技が行われた。各県別の競技数は以下のとおりだ。
▼新潟県・・・13競技16種目
▼富山県・・・4競技
▼石川県・・・4競技
▼福井県・・・4競技5種目
▼長野県・・・4競技
このように全29競技中、半分近い13競技が本県で実施された。それでは本県で行われた競技を開催地別に詳しく見てみよう。
◆新潟市︙陸上競技、ソフトテニス、剣道、レスリング、ボクシング、空手道
◆弥彦村︙自転車(トラック)
◆燕市︙アーチェリー
◆長岡市︙水泳(競泳・飛び込み)、テニス
◆刈羽村︙ハンドボール
◆柏崎市︙ハンドボール、水泳(水球)
◆上越市︙ハンドボール
◆南魚沼市︙自転車(ロード)、テニス
◆湯沢町︙登山
本県で行われた全13競技のうち、約半分の6競技を新潟市が誘致。「政令市・新潟」の面目躍如といえなくもないが、新潟市議会関係者の中には批判的な見方をする者もいる。…続きは本誌にて