マスコミが報じない三条市がれき焼却灰埋立地の「7割は民有地」
2012年08月27日
震災がれきの受け入れを表明している三条市は、最終的に焼却灰を同市月岡の道心坂埋立地に埋め立てる計画を打ち出している。ところが同埋立地の約3分の2の土地は実のところ民有地であり、しかも地権者らがここへ来て市に対して焼却灰の受け入れ拒否を申し入れた。これにより、がれきの早期受け入れを目指す國定勇人市長は窮地に立たされたのか!?
全体の3分の2は民有地
さる三条市民がいう。「三条市内には一般ごみの焼却場と最終処分場がそれぞれ1カ所しかありません。したがって震災がれきの受け入れに際して、もし焼却場と最終処分場のどちらか一方でも受け入れが困難となったら、市の受け入れ計画は即座に頓挫することとなります」(会社幹部)焼却場とはこのほど新たに稼働を開始した三条市清掃センター(同市福島新田)であり、最終処分場とは昭和46年から埋め立て処分が続けられている道心坂埋立地(同市月岡)のことである。本稿では後者の道心坂埋立地について注目することとしたい。三条市は4月末にこの道心坂埋立地の周辺住民を対象に地元説明会を開き、同埋立地に震災がれきの焼却灰を搬入したい旨、説明した。これを受けて地元自治会の評議員、財産管理委員、農業委員らが対応を協議した結果、「自治会としては震災がれき焼却灰を受け入れがたい」との結論に至り、6月25日付で市に「受け入れ反対」を申し入れた。ところが翌26日の三条市議会最終日において、道心坂埋立地に震災がれきを埋めるための補正予算として、放射性セシウムの吸着ネットの設置工事費など2141万の予算案が可決された。これを受けて、さる三条市民が憤っていう。「前日に道心坂埋立地が立地する地元の自治会長らが市役所を訪問し、震災がれき焼却灰の受け入れ計画に反対表明したことを國定市長は議会に報告したのでしょうか? まともに報告したのであれば、予算案は通過しなかったはずです」(地元住民)…続きは本誌にて