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2025年01月31日

お酒と肥満に新説浮上!

2025年01月27日

「アルコール由来のカロリーは約7割が代謝によって消費されるため太りにくい」―。お酒好きの人たちの間で信じられてきたこの“定説〟が大きく揺らいでいる。最新の研究では、代謝されるカロリーは3~4割程度に過ぎないのではないかと示唆するものもある。真相はどうなのか?

 

アルコールはエンプティカロリーだから太らない?

海外産ビールの某販売会社のホームページには、消費者に向けた以下のような記述がある。

〈お酒好きな人のお腹がぽっこりと出ていると「ビール腹」なんてよく言いますが、実はビールそのもので太るということはありません。

 

アルコール由来のカロリーは、脂肪として蓄積されにくい「エンプティ・カロリー」。体に蓄積されず、優先的に分解されてすぐに熱に変わります。お酒はアルコール度数が高くなればなるほどカロリーも高くなりますが、摂取してもすぐに費されるので、直接“太る〟ことにはつながらないのです。〉(海外産ビールの某販売会社のホームページより)

 

俗に言う“ビール腹〟の原因はビールではないのだという。その根拠としてこの会社は、アルコール由来のカロリーが脂肪として蓄積されにくいエンプティカロリーだという点を挙げている。エンプティは「空っぽ」という意味で、つまりエンプティカロリーは「空っぽのカロリー」というわけだ。

 

たしかに昔からアルコール由来のカロリーは、約7割が代謝によって消費されるといわれている。お酒を飲むと体が熱くなるが、その時点でアルコールのカロリーの一部は熱エネルギーに変換されて消費されているというわけだ。

 

関係筋が話す。

「裏を返すと、アルコール由来のカロリーは約3割しか体内に蓄積されないことになりますから、お酒好きの人たちの間では“お酒を飲んでも太りにくい〟と信じている方々も少なくないようです」(新潟市の管理栄養士)

 

仮にお酒ではないとすれば、太る原因は何なのか?

前出の海外産ビールの販売会社はビールには糖質などの栄養素が含まれており、これが太る原因になるとした上で、アルコール自体のカロリーについては以下のように記している。

 

〈エンプティ・カロリーは、体に蓄積しないカロリーですが、このカロリーが消費されている間、食事によって摂取したカロリーは消費
待ちの状態。ですからお酒を飲めば飲むほど、ほかのカロリーは消費されず脂肪として蓄積されてしまうのです。〉
(海外産ビールの某販売会社のホームページより)

 

前出の関係筋がいう。

「アルコールのカロリーが消費されている間、食事によって摂取したカロリーが消費待ちとなり、その結果、余剰のカロリーが脂肪として蓄積されるのは間違いありません」(新潟市の管理栄養士)…続きは本誌で

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