─ 家出をした妻が戻ってきたとしても、それは子供の親権狙いかも!? ─
2024年12月27日
不倫妻を “ただの赤い石”にたとえた美輪明宏さん
歌手の美輪明宏さんが2024年11月末に放送されたNHK Eテレの番組「美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室」で大変興味深いお話をされていました。
同番組は毎回、悩みを抱える相談者に美輪さんがモヤモヤした気持ちを晴らすためのヒントを与えるという趣向なのですが、この日は妻の不倫に悩む45歳の男性が悩みを打ち明けました。男性によると、今年に入って妻の様子がみるみる変化し、家事もしなくなったといいます。
さらに男性は妻から「自由になりたい」と切り出され、戸惑っているのだとか。妻は同窓会で再会した同級生と不倫をしているらしいとのことです。
奇しくも前号での「探偵物語」では、40歳の妻について「急に仕事が忙しいとか言い出して、帰りが遅くなる日も増えました。家にいるときも私や娘とほとんど会話をせずに、スマホで誰かとメッセージをやり取りしていることが多くて…」というご主人のお話を紹介いたしました。
数々の不倫事例を見てきた探偵から言わせていただくなら、妻がそれまでとはまったく違った一面を見せたり、何事をするのにも気もそぞろといった様子を示したりするのは、もしかしたら不倫が関係しているのかもしれません。化粧や服装が派手になったなどの変化も同様です。
美輪さんの番組に出演された相談者の男性は、すでに妻の不貞行為を確信しているようですが、それが事実であれば悪い予感が当たってしまったことになります。
一方、妻は実家に帰って生活している模様ですが、「戻る気はない」と話しているといいます。夫婦の間には
17歳と14歳の息子さんがいるとのことで、妻は家族を捨てる覚悟で家を出たというわけです。
とはいえ、この男性は実現可能性の有無は別として、「(妻から) “戻ってきたい”と言われたら、受け入れてしまう(気持ちが)自分の中にある」とも話し、日々苦悩している様子が窺えます。現在はお互いに弁護士を立てて、書面を通じてやり取りをしているとのことです。
このコーナーでも再三記していますが、パートナーに浮気をされた場合に、男性と女性のどちらが未練を引きずるかといえば、男性のほうが「戻ってきてもらいたい」と自身を裏切った妻との関係修復を希望するケースが圧倒的に多いといえます。
さて、人生経験が豊富な美輪さんは、果たしてこの男性に対してどのようなアドバイスをするのでしょうか? 美輪さんは以下のように話しました。
「公的なものが入ってね、両方でやり合ってということになると、もうダメでしょうね」(美輪さん)
すると男性は「(妻に対して)腹が立ってしょうがない」としながらも、その妻を断ち切れずにモヤモヤしている気持ちが渦巻いていると胸の内を明かしました。男性によると、自身が18歳のときに妻と知り合い、大学進学を諦めて一緒になったそうです。大恋愛の過去があるがために、その先の一歩が踏み出せないのかもしれません。
こうした葛藤を抱える男性に対して、美輪さんは以下のような珠玉のメッセージを送りました。
「エメラルドとかダイヤモンドとかアメジストとか、いろんな宝石があるでしょ、それがただの赤い石だったわけで…。種類間違えちゃったんですよ。これは大間違い。こうなったら新しい道をお探しになったらいかがでしょう」 (同)
こうしたアドバイスを受けて、男性は「今は考えられる余裕はない」と心を閉ざし気味でしたが、美輪さんが続けて「人生勉強だったんですよ。生きるってことは勉強なんですよ」と優しく諭すと、男性は「後ろばっかり向いていた感じがした。自分の視野が狭かった」と気持ちを切り替えて前を向いたのでした。…続きは本誌で