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2024年12月3日

加茂市議会で飛び出した コストコ誘致論議

2024年08月27日

まさに「起死回生」の一発狙いだ。新潟市の鳥屋野潟南部にコストコ進出話が浮上して10年、あるいはそれ以上。未だオープンの見通しなどが明らかにならない。その間隙をついて、加茂市でコストコ誘致話が浮上した。前市長時代、ほとんど四半世紀の間、同市は新たな大型店の進出を拒否し続けてきた。その物語性と、坪2万円という土地代の安さが同市の強みだ。

 

出店加速の波、加茂へ

 

「加茂市議会の6月定例会で、コストコ誘致に関する質問があって、市長が答弁しています」(県内の自治体関係者)

 

コストコについて詳しい説明は不要だろう。米国発祥の会員制倉庫型量販店だ。昨年8月時点で国内の店舗数は33。コストコでは出店を加速させているようで、今年8月には滋賀・東近江市、沖縄・南城市に出店。11月には国内で36店舗目となる福岡・小郡市に新規出店の予定だ。さらに来春、山梨・南アルプス市でもオープンを予定している。

 

隣接県では群馬に「前橋」、「群馬明和」の2店舗、富山に「射水」、山形に「かみのやま」が各1店舗ある。県内への出店はないが、10年、あるいはそれ以上前から新潟市中央区の鳥屋野潟南部で進出計画がある。

 

デンカビッグスワンや県立野球場(HARD OFF ECO スタジアム新潟、エコスタ)などがあるエリアだ。だが計画がどれほど進展しているのか、いつオープンするかなど、具体的な中身は知られていない。

 

その間隙をついてか、加茂市でも進出話が浮上していた。出店が期待されている土地は、同市でも三条市との境界付近にある市の吉津川工業団地だ。かつて同市の小池清彦前市長が救命救急センター(現県央基幹病院)を誘致しようとした土地で、造成済みながらまったく活用されていない。同市への誘致話については、以前アバウトな中身を本誌で紹介した。

 

鳥屋野潟南部のコストコ計画地は磐越道・新潟中央IC、日東道・新潟亀田ICに近く、車によるアクセス至便の地だ。周囲にはイオンモール新潟南などの大型商業施設、ビッグスワンやエコスタなど各種の公共施設が多い。そのため特に週末や休日は交通渋滞が激しい。

 

一方の加茂市は新潟と長岡の中間地点。コストコの進出が期待される吉津川工業団地は、新潟-三条を結ぶ国道403号バイパスに隣接している。3月、同バイパスの三条北道路が開通し、三条市街や北陸道三条燕IC方面へのアクセスが改善された。

 

それらはともかく、「加茂市議会でコストコの誘致話が取り上げられた」という。その中身はどのようなものだったのか?…続きは本誌で

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