高齢者の秋バテにご用心
2024年08月27日
夏の猛暑が一段落した秋は比較的過ごしやすい季節といわれるが、こんな時こそ高齢者の秋バテに注意したい。秋バテとは、夏から秋にかけて起こる体調不良のこと。夏は暑さによって体が疲弊し、汗をかくことで水分やミネラルが失われる。その結果、体内の代謝が低下し、免疫力も低下する。この状態で秋になると、夏の疲れが残ったまま秋を迎えることになり、秋バテを引き起こしやすくなる。この秋バテは、とくに高齢者に注意が必要といわれる。
高齢者の秋バテの症状としては、疲労感や倦怠感、食欲不振や胃腸障害、頭痛やめまい、低血圧や貧血、うつ気分やイライラ、手足の冷えやむくみ、意欲の低下などが挙げられる。
秋バテが起こる主な原因として考えられているのが自律神経の乱れだ。自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つの部分から構成されている神経の一部のこと。血圧や消化器系、呼吸、体温などを調節し、体の安定性を維持するための重要な役割を担っている。秋は夏に比べて気温や気圧の変化が激しく、自律神経はこれらの変化に対応するために多くのエネルギーを消費する。そのため自律神経が疲れてしまい、体調不良が起こりやすくなるのだ。…続きは本誌で