三条市政を翻弄する“陰の市長”の「虎に翼」
2024年07月26日
NHKの朝ドラ、「虎に翼」はただ今人気沸騰中。現在、このドラマの舞台が何と三条だ。今や三条は全国ネットで注目のスポットになっている。
地元の弁護士役を演じる三条出身の俳優、高橋克実の「三条弁」も注目の的。やはり弁護士である三条の滝沢亮市長は、10月に予定される市長選で再選されるかが注目。一方、市内のヒーロー、ヒロインが集まっているはずの市議会には、さっぱり注目が集まらない。
注目度は「朝ドラ並み」…とはいかず
いきなり横道にそれて恐縮だ。7月20日、三条市の名誉市民、「ジャイアント馬場没25年記念事業」が、同市にある図書館などの複合施設「まちやま」で開催された。これに匹敵する、あるいは市民の注目度で勝っているのが現在放映中のNHKの朝ドラ、「虎に翼」だろう。
ヒロイン、佐田寅とも子こ のモデルは日本初の女性弁護士、女性裁判所長、三淵嘉子だ。実際に家庭裁判所長として、新潟に赴任したこともあるという。朝ドラではヒロインの寅子が「新潟地家裁三条支部」に支部長として赴任。現在、ドラマの舞台は三条で、弥彦神社などもロケ地となり、市民、県民は釘付け状態だ。
人気沸騰中の朝ドラだけに、注目度は全国区。便乗して三条の認知度も急上昇中とか。おまけに三条出身の俳優、高橋克実が地元の弁護士役で出演中。ヒロインの寅子が時々発する「はて?」がウケている。そこへ高橋克実による三条弁の語尾、「…らて」も加わり「〝はて〟と〝らて〟で流行語大賞を狙う」とも言われているとか。
余談はさて置き、朝ドラとまではいかなくても、注目されるべき存在が三条市議会だ。前回の市議選は2年前の4月だった。直前まで無投票とささやかれていたが、「無投票阻止」を掲げ、新人が立候補。一転して定数22に1人超過の23人で争う選挙戦に突入した。
市議会の選挙より注目だったのが、その後の議長、副議長選だった。議長に選出されたのは当選6回の大ベテラン、阿部銀次郎議員、副議長には公明党の笹川信子議員(当選5回) が選出された。
三条では土地柄もあってか議会の人事など、さほど注目されない。だが2年前の事態は「市政に残る」とも言うべき〝まさか〟の連発だった。…続きは本誌で