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2024年12月21日

長岡市副市長 トンデモ発言の顛末

2024年06月27日

長岡市議会3月定例会での爆弾発言で、大滝靖副市長によるトンデモ発言が暴露された。市議に向かい「(予算案に)反対するなら市長は応援しない」と、ほとんど脅しまがいのセリフを吐いたという。この件だが、副市長は本誌に対しダンマリをとおした。だが6月議会の一般質問で答弁せざるを得なくなった。その中身だが、「はて…?」と首を傾げたくなったり、「言ってないなら謝らなきゃいいじゃん」と言いたくなるものだった。

 

恫喝発言発覚

 

3月27日のことだ。長岡市議会の3月定例会は最終日を迎え、午後から本会議が開かれた。余談だが同市議会の本会議場は「アオーレ長岡」の西館1階にある。JR長岡駅前にある「アオーレ」は市役所やアリーナ、屋根付き広場が一体になった複合施設だ。オープンしたのは14年前。当時、「地上1階、ガラス張りの市議会議場は全国で初の試み」などと言われた。

 

議場は円形の座席配置で、天井には長岡名物の花火を象徴した装飾がある。「ガラス張りは議場だけでなく、議会は常に市民に開放されています」。これが長岡市議会のうたい文句だとか。3月定例会の最終日、市議会の上品なうたい文句とは裏腹な、泥臭い出来事があった。それが「爆弾発言」だ。

 

3月議会のメーンは何といっても予算案の審議。定例会の最終日に議案の採決が行われる。採決に先立ち、平成6年度予算案について各会派が賛成、反対、それぞれの立場から討論を行った。

 

無所属クラブ(3人)は反対、市民クラブ(15人)は賛成、共産党議員団(3人)は賛成、公明党(3人)は賛成。最後に登壇したのが長岡令和クラブ(5人)のクラブ長、関充みち夫お 議員だった。賛成の立場から討論を行った。「爆弾発言」があったのは、この討論の最後でのこと。

 

既に会議録も公開されている。その内容は以下のよう。

〈なお、執行部側からは、反対するなら市長は今後応援しないという言葉を会派のみんなに言われましたが、二元代表制の議決機関として、その言葉に従ったわけではないことも申し添えておきます〉(会議録より)

 

「(平成6年度予算案に)反対するなら、(磯田達伸)市長は今後(長岡令和クラブ所属の議員を)応援しない」。関充夫議員を含む長岡令和クラブ所属の議員は、執行部(市側)からそう言われたという。「応援しない」とは、「市議らの地元に予算付けしない」とか「選挙で支援しない」といった意味だと思われる。ほとんど脅し、「恫喝発言」と言ってもいい。

 

長岡令和クラブは平成6年度予算案に賛成した。「賛成したのは恫喝に屈したからではない」。関充夫議員は討論の最後にそう付言した。この「恫喝発言」の主が、大滝靖副市長だった。…続きは本誌で

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