自民党 次期参院選候補で浮上するあの人、この人
2024年06月27日
衆議院の解散はまだ先のようだ。こうなると注目は1年後に予定される参院選だろう。本県選挙区の定数は1で、現職は立憲民主党の打越さく良。自民の対抗馬はというと、これが定まっていない。だがここに至って候補者の名が取り沙汰されている。自民は5年前の雪辱を果たすことができるか。注目の候補者とは?(一部敬称略)
災い転じて
いきなり横道に入って恐縮だが、7月7日投開票の東京都知事選は、一時期「〝立憲共産党〟の蓮舫有利か」とも言われた。だが6月中旬に実施された一部の世論調査では、「現職、小池有利」の数字が出ている。トータルで小池百合子が約43%、蓮舫が約32%だ。
興味深いのは男女別での支持率で、男性は小池38%、蓮舫30%と、それなりに小池が上。だが女性では小池47%、蓮舫27%と、圧倒的に小池が有利だ。このあたりが女心というものなのだろうか。
年代別では18歳から20歳で小池28%、蓮舫22%だが、それ以上の年代では、総じて小池が数ポイントから10ポイント超上回っているようだ。衆議院の選挙区別では東京4区(大田区の一部)、21区(八王子市東部、立川市、日野市)などで蓮舫が上だ。都知事選だが、立候補者は過去最多の56人だという。
さてここからは本県の話。来年の参院選までほぼ1年となった。定数1の新潟選挙区で任期満了を迎えるのは立憲民主党の打越さく良参院議員だ。5年前の選挙で初当選した。相手候補は自民党の現職(当時)で、3選を目指した塚田一郎(現衆院議員)だった。
塚田は改選の前年、国交副大臣に就任。だが選挙の3カ月前に例の「忖度発言」から副大臣を辞任せざるを得なくなった。さらに参院選の公示後、週刊新潮が当時は自民党の衆院議員(北信越比例)だった石﨑徹による秘書への暴行を報道。塚田は満身創痍で投票日を迎えた。
一方、野党共闘に担がれてはいたが、弁護士の打越は当時県内でまったく無名の存在。言ってみれば、ぽっと出の落下傘候補だった。選挙の結果は無所属新人の打越が約52万1千票、自民の現職、塚田が約47万9千票。敵失も味方して打越が初当選。塚田は一敗地にまみれた。
だが「禍福はあざなえる縄の如し」という。何がプラスになるか分からない。その後、塚田は石﨑がリタイアした後、不在になっていた衆院1区の支部長(公認候補)に就任。3年前の衆院選で、選挙区で立民の西村智奈美に敗れたものの、比例で復活当選。政界復帰を果たした。…続きは本誌で