2024年度大学入試 本県高校 現役進学者数一覧
2024年05月29日
現役合格者は東大が11人、京大が5人など、先月号では合格者数を報告した。大学入試は、1人でいくつも合格できるものの、進学できるのはたったの1つ。そこで今号では進学者数を集計し分析。さらに、現役進学率や来年度入試のための併願校分析などもお届けする。
今年度の大学入試結果を踏まえた大学・短大等進学率の速報値はまだ公表されていない。本誌の集計からは、昨年度の確報値である53・8%(過去最高)を上回ると予想する。ここのところ、本県の大学進学率は上昇気流に乗っている。2人に1人が大学に行く時代になった。では、どの大学に進学しているのか。本県高校生が選ぶ大学とはどこなのか。
旧帝大現役進学数は151人
掲載した各表を確認する前に、大学群ごとに今年度の現役合格者数、同進学者数をまとめた(本誌集計分)。ザックリではあるが、合格数と進学数の差から、合格者がどの大学(群)に進学したのか、傾向を掴んで欲しい。なお、大学群は各表のカテゴリー欄を参照していただきたい。以下の数字は右が合格者数、左が進学者数である。
■旧帝大+一工筑 195人 192人
■難関国公立大学 188人 177人
■地方国公立大学 1471人 1394人
■国公立大学計 2944人 2490人
■早慶上理 227人 104人
■GMARCH 736人 264人
■日東駒専 1405人 363人
■大東亜帝国 1075人 307人
■関関同立 193人 58人
■私立大学計 1万3414人 5102人
■新潟大 899人 869人
■県内公立大学 686人 385人
■県内国公立大学 1692人 1353人
■県内私立大学 3360人 1756人
■県内大学計 5052人 3109人
1人でいくつもの大学合格切符を掴めるものの、進学できる大学はわずかに1校。簡単に右のような数字を紹介しただけでも、本県高校生の進学傾向が掴めたと思う。
それでは、今年度の大学入試における、本県高等学校・中等教育学校の進学者数を見ていこう。
この特集もまた先月号同様、本誌から県内の高校・中等教育学校56校に調査を依頼し、全校から回答をいただいた。本誌の調査にご協力いただいた学校ならびに関係者に対し、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
1~5まである表の見方を解説する。大前提として掲載した数字は、
① 表5を除き現役生(2024年3月卒業生)のみとしている。
② 集計対象は大学・学部のみ(一般的な四年制大学と考えてよい)。通信課程、専攻科、別科は含まず、夜間過程は含む。
③ 一般選抜、指定校・スポーツ・学校推薦型選抜など各種推薦、総合型選抜、AO入試等による進学者が対象。
④ 必ずしも確定値ではない。
表1は、国公立大学進学者数。医学部医科進学者数をうち数としてまとめた。文科省所管外大学校については、防衛、防衛医科、気象、国立看護、航空保安、海上保安の各大学校進学者数について回答してもらい外数として集計。さらに防大と防衛医大の進学者数のみ内訳を記載した。
表2は私立大学進学者数。同様に医学部医学科進学者数をうち数としてまとめた。
表3は県内大学進学者数。新潟大は再掲し、学部別に集計した。
表4は、表1、2の上部に記載の大学カテゴリー(大学群)別に、各校の現役合格者数、同進学者数、現役進学者占有率を計算したもの。進学者占有率は、その学校の四年制大学進学者数のうち、各大学群に進学した者の割合を示す。表の下部には調査対象校の平均値を載せた。さらに、各大学群とも、進学者数を卒業生数で割った進学率の平均値も記載。大学群別の現役進学率と捉えてよい。
表5は2点ある。①は、主な国公立大学の進学者数について既卒生を含めて集計。②は同様に私立大学をまとめた。いずれもうち数として現役合格者数を併記している。…続きは本誌で