告発された梅谷守衆院議員 立憲・岡田幹事長の「そこが違うよ!」
2024年04月30日
旧6区選出の梅谷守衆院議員だが、上越市内の会合やイベントで酒や祝儀を繰り返し手渡していたことが発覚。その一部を撮影した動画が流出し、騒動に発展した。その後ダンマリを続けた同議員だが、4月9日に公選法違反で告発された。これを受けて公表された同議員の「報告」や、立憲民主党の岡田克也幹事長による会見内容には、時系列から判断して「違う」と思える部分がある。
梅谷議員、告発される
4月9日のことだ。以下の一報が流れた。「梅谷守衆院議員に対する告発の件で、午後に記者会見が行われる」。
立憲民主党の梅谷議員は旧新潟6区の選出。初当選は前回、令和3(2021)年10月の選挙だった。自民党の現職で同党県連会長(当時)の高鳥修一議員を130票差という大接戦で打ち負かした。
梅谷議員は東京生まれ。かつて細野豪志や黒岩宇洋の政策秘書を務めた。同議員は平成19(2007)年に上越市選挙区から民主党(当時)公認で県議選に出馬して初当選。民主党政権が誕生したのは、この年8月のことだった。
県議選では2回当選。その後、岳父である筒井信隆元衆院議員の後継として旧6区に初出馬したのが平成26(2014)年だった。それから「三度目の正直」で、前述のように国政デビューを果たした。
4月9日、県庁記者クラブで会見を行ったのが元糸魚川市議で議長経験もある倉又稔氏だった。この日、同氏は梅谷議員に対する告発状を、弁護士を通じて新潟地検と県警本部に提出したという。罪状は公選法違反だ。
今年2月下旬、大手メディアは一斉に「梅谷議員が選挙区内の上越市で行われた町内会の行事などで酒を渡していた」などと報じた。一部のメディアは今年1月14日、同市内の町内会が開催した「塞さ いの神」の行事で、会場に現れた梅谷議員が関係者に酒の一升瓶を渡すところを撮影した動画も伝えた。
こうした行為は公選法が禁じている「政治家による寄附」に該当する。倉又氏は「梅谷議員が上越市内の町内会など5団体に、昨年7月から今年2月までの間に6回、一部は酒のほか、『会費』と称しながらそれを上回る額の1万円を渡していた」という事例を確認。これらについて公選法違反の容疑で刑事告発したという。…続きは本誌で