中条きよし参議院議員も登場した阿賀野市長選のウッソ~!
2024年04月30日
終わってみれば加藤博幸氏の圧勝に終わった阿賀野市長選。生まれ故郷に帰って来た前新潟市議に、維新の会公認という大手通信会社の社員、さらに元市長まで参戦したものの、終始一貫盛り上がりを欠いた。見どころは唯一、維新の会の参院議員、中条きよし氏の登場くらいか。それでも投票率は低迷したのだから、ウッソ~と言いたくなる。
何となく加藤獣医
後だしジャンケン的に言うのではないが、選挙期間中に阿賀野市の政界筋はこう言っていた。
「半分は加藤。あと半分を3人で分けるような結果になるのではないか」
実際、ほとんどそのとおりになった。
阿賀野市長選に出馬したのは4人。当選した前阿賀野市議の加藤博幸氏、同氏の得票は約8千900票。次いで日本維新の会の公認候補だった遠藤寛和氏が約3千700票。3番手が元市長で前阿賀野市議の天野市栄氏で約2千600票、最下位が前新潟市議の阿部松雄氏で約2千400票。
波乱は起こらなかった。順当な結果だった。
「阿賀野市の県議選は1人区で、自民党の現職、帆苅謙治さんは当選9回の大ベテランです。その帆苅後援会が加藤獣医(博幸氏)の推薦を決めた。衆院議員の斎藤洋明さんも積極的に加藤獣医を支援した。
昨年中に加藤獣医は市議を辞職したわけですが、同僚の市議が市長選に出たりすると、ほかの市議は積極的に推さないということがよくある。しかし阿賀野市の場合は、およそ半年後には市議会の改選があります。
帆苅後援会が推薦し、斎藤洋明さんも支援している加藤獣医にくっついていた方が、次の市議選では有利です。だから市議も自然と加藤支持になった。それにあえて担ごうと思えるような候補もいなかったですからね。
遠藤さんは若手でよさそうだけど、維新の会公認という色がついているから一緒にはやれない。元市長の天野さんは変わってますからね。阿部さんは立憲民主の黒岩宇洋さんの連合後援会長が付いていましたから、こちらも色が付いていたわけです」(阿賀野市の政界筋)
ではなぜ加藤獣医だったのか。圧勝したのはなぜか?
「ほかが決定打を欠いたということで、何となくということではないですか」 (同)…続きは本誌で