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2024年11月24日

自民党「裏金事件」のとばっちり

2024年02月27日

2月7日、髙鳥修一衆院議員(北信越比例)が上越市内で記者会見を開催し、自民党新潟県連会長を辞任することを表明した。同党の裏金事件をめぐる騒動で、本県の政界からも〝犠牲者〟が出た。事件の余波はこれだけにとどまらない。「派閥解消」は聞こえこそいいが、同党の活力を削ぐことになりかねない。同党県連内からも、裏金問題を契機にこれまでなかった不協和音が聞こえてきた。

 

県連会長、二代の系譜

 

「清和研が開催した政治資金パーティーのパーティー券販売で、2018年から2022年までの5年間、ノルマを超えた販売分の還付金、合計544万円を収支報告書に記載していなかったことが分かりました」(髙鳥修一衆院議員)

 

2月7日、上越市内で行われた記者会見で、髙鳥議員はこう述べた。自身が所属した自民党の派閥、「清和研」(清和政策研究会:安倍派)からの、いわゆるキックバックを、自身が関係する政治団体の収支報告書に記載していなかった。

 

収支報告書への不記載があったことについて、「道義的責任を取り、けじめをつけるため県連会長の職を辞することにした」(同)という。いずれにしても不祥事だ。前会長の塚田一郎参院議員(当時、現衆院議員)は「忖度発言」で、続く髙鳥会長は「裏金問題」で、2代続けて不祥事から辞任することになった。

 

余談だが、故人となったそれぞれの父、塚田十一郎(参院議員、衆院議員、知事経験者)も、髙鳥修(衆院議員、総務庁長官、経済企画庁長官経験者)も、かつて自民党県連の会長を務めた。髙鳥議員は父が所属した田中角栄元首相の流れを汲む派閥ではなく、清和研(安
倍派)に所属した。

 

「もし来世があるとすれば、私は安倍晋三先生の弟子であり、安倍派でいたいと願っております」(髙鳥議員)

 

記者会見で、髙鳥議員は清和研を退会することも表明した。解散が決まっている安倍派をあえて退会するという。

「今の安倍派は安倍派と呼ぶに値しないと思うから、(派閥の)解散による自然消滅ではなく、自らの意思で退会することにいたしました」 (同)…続きは本誌で

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