梅谷守代議士・公選法違反「寄付行為」の現場
2024年02月27日
旧6区選出の梅谷守衆院議員が国会の予算委員会で質問に立ち、長身、イケメン議員としてその名が選挙区外でも知られるようになった。だが同議員には「買収梅ちゃん」と言われるもう一つの顔がある。上越市内の会合やイベントで酒や祝儀を繰り返し手渡していた。その一部を撮影した動画が流出し、騒動に発展している。
酒を手渡す動画が流出
まず別掲した一連の画像を見ていただきたい。これらは動画から作成したものだ。動画は今年1月14 日の日曜日、上越市中心部の町内会が開催した「塞さいの神」の行事で撮影された。
「塞の神」は「小正月に行われる伝統行事で「どんど焼き」などとも呼ばれる。「正月のお飾りや書初めなどを持ち寄って燃やすことで、家内安全や商売繁盛、五穀豊穣などの福を願う」というもの。昔は子どもたちにとってお楽しみのイベントだった。
冒頭の画像で真ん中に写っているのが旧新潟6区選出の梅谷守衆院議員(立憲民主党)だ。同議員が初当選したのは令和3(2021)年10月の衆院選だった。自民党の現職で同党県連会長だった高鳥修一議員を130票差という大接戦で打ち負かした。
梅谷議員は東京生まれ。かつて細野豪志や黒岩宇洋の政策秘書を務めた。同議員は平成19(2007)年に上越市選挙区から民主党(当時)公認で県議選に出馬して初当選。民主党政権が誕生したのは、この年8月のことだった。
県議選では2回当選。その後、岳父である筒井信隆元衆院議員の後継として旧6区に初出馬したのが平成26(2014)年だった。それから「三度目の正直」で、前述のように国政デビューを果たした。
写真に話を戻すと、「塞の神」の会場に到着した梅谷議員の左手に、酒の一升瓶が写っている。同議員はその一升瓶を「塞の神」の関係者で町内会の役員らしい人物に手渡した。そして一升瓶を渡された人物は同議員に向かってお礼のお辞儀をしている。
梅谷議員が「塞の神」の会場で一升瓶を渡す場面だが、その動画が意識的に撮影されたものか偶然かは不明だ。だがこの動画は同議員の政治生命を左右しかねない重大事件の引き金になってしまった。…続きは本誌で