三条市 納品すっぽかし事件の報道されない部分
2023年12月27日
三条市で前代未聞の出来事があった。物品納入を落札した業者が納品をすっぽかし、そのために故ジャイアント馬場など、名誉市民ゆかりの品々を展示する施設の開館が4カ月遅れになったというもの。災害など不測の事態が発生したのならまだ分かる。落札からの経緯などを聞けば聞くほど、不自然極まりない。
ジャイアント馬場の愛車を展示する施設が…
「申し訳なく思っております。お詫び申し上げます」
三条市議会12月定例会でのこと、滝沢亮市長が本会議場の壇上から陳謝する場面があった。何について陳謝したかと言えば、同市が整備を進めている「歴史民俗産業資料館別館」の開館が遅れたことについてだ。
三条市では閉校した三条小学校の跡地に図書館等複合施設「まちやま」を整備。令和4(2022)年7月に同施設がオープンした。市内元町にあった市立図書館本館は「歴史民俗産業資料館別館」にリニューアルすることとし、その整備が現在進行中だ。
「歴史民俗産業資料館別館」などというと何やらいかめしいが、三条市の名誉市民ゆかりの品々を展示する施設でもある。ご存じのように三条は「金物のまち」だが、同市の名誉市民には芸術家など文化人も少なくない。しかし何といっても有名なのは、「世界の巨人」ことプロレス界のレジェンド、ジャイアント馬場だろう。
ジャイアント馬場は終生アメ車のキャデラックを愛したという。三条市のHPにはこうある。〈名誉市民の故・ジャイアント馬場(本名 馬場正平)氏の愛車であったキャデラック(エルドラド1976)が、ジャイアント馬場氏の肖像権及び商標を管理する『株式会社H.J.T.Production』から寄贈されました〉、〈(旧市立図書館を改装し)令和5年度(予定)にオープンする際、名誉市民顕彰コーナーに常設展示する予定です〉
「歴史民俗産業資料館別館」と、お堅い名称ながら、ジャイアント馬場の愛車だったキャデラックなら必見の価値あり。近郷近在どころか、全国からプロレスファンが殺到するに違いない。
この施設だが、当初は今年度末の3月30日にオープンする予定だった。だが既に知られているとおり、児童生徒らが夏休みに入る7月20日、4カ月遅れてオープンするという。
その理由がまさに前代未聞でビックリ仰天ものだった。…続きは本誌で