─“ 普通の主婦”を不倫へと駆り立てる男性の知らない深い闇 ─
2023年10月27日
アプリで誰でも利用できるようになった“出会い系”
当調査事務所では長年にわたって数多くの浮気調査を手掛けてまいりました。大雑把に申し上げますと、昨今の調査依頼者の男女比率は概ね6対4となっており、奥様よりもご主人からのご依頼がやや多いのが実情です。
当然、勇気を持って浮気調査をご決断される案件は総じて“クロ”という結果に行き着きます。昭和生まれの私から見て、当世は女性の浮気が際立っているといえる状況かと思います。昭和の時代に当たり前に使われていた「父権」の2文字はもはや死語と化してしまいました。
では令和ないし平成の主婦たちは果たして、どのようなきっかけで不倫に手を染めるのでしょうか? 世の男性たちが想像している以上に、女性たちの周囲には誘惑が満ち溢れています。
過去の調査経験を基に端的に結論を申し上げますと、不貞行為が確認された主婦の中で最も多いのが職場で同僚や上司の男性と親しくなり、不倫関係に発展するというパターンです。調査結果がクロと出た案件の半数以上が職場内不倫といっていいでしょう。
次に多いのが出会い系サイトなどSNS(会員制交流サイト)を通じて見知らぬ男性と知り合うケースで、こちらはご主人が奥様のスマートフォン(スマホ)などをこっそり確認して発覚するケースが少なくありません。
過去を振り返りますと、1980年代半ばにテレクラが登場し、電話回線を通じて見ず知らずの男女が知り合うことを初めて可能にしました。
そして86年にはNTTの「伝言ダイヤル」が登場。テレクラのように通話はできないとはいえ、男女ともに自宅などに居ながらにして出会いの機会が得られるようになります。
さらに89年には「ダイヤルQ2」が登場。当初は男性向けのアダルトチャンネルが主体でしたが、ダイヤルQ2から派生した「ツーショットダイヤル」は文字どおり1対1の通話が可能となり、テレクラと同様のサービスを自宅で利用できるようになりました。
このツーショットダイヤルは爆発的なヒットとなり、同時に利用者の低年齢化が一気に加速。簡単にいえば、女子高生など未成年者が援助交際目的で利用するようになったのです。
一方、90年代半ばになるとPC用の「出会い系サイト」が登場。さらに99年にはNTTドコモがインターネット接続サービス「ⅰモード」の提供を開始したのに伴い、携帯電話用の出会い系サイトが急増します。
その後、2010年代前半には規正法の施行により出会い系サイトの乱立は落ち着きを見せるのですが、それに代わってスマホとLINEを利用した“新たな出会い系”が登場し、12年には「マッチングアプリ」も登場しました。
現在はマッチングアプリも含めて“出会い系”と呼んでいるようですが、以上の歴史的変遷を見てのとおり、電話やインターネットを通じた男女の出会いの場は、平成の初期においては比較的限られた人たちが利用するにすぎませんでした。
しかし、その後の携帯電話やスマホの爆発的な普及により、“出会い系”は普通の主婦がいつでも、どこでも利用できるサービスとなったのです。
当調査事務所が過去にマークした不倫妻の中にも“出会い系”で浮気相手の男性と知り合った女性が多数いますが、いわゆる“出会い系不倫”が散見されるようになったのは携帯電話やスマホが急速に普及したここ20年ほどのことです。…続きは本誌で