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2024年11月21日

村上市議会 定数削減の侃々諤々

2023年08月27日

7月に行われた市議会定例会の最終日、議員発議で市議の定数を現行の22から20に削減する議案が提出された。同市議会では任期中に欠員2が生じ、現在は20人の市議によって構成されている。「だったら定数20でもいいじゃないか」とも思うのだが、なかなかそうはいかないようだ。定数減の議案はあっさり否決されてしまった。議案の中身より、その出し方に問題があったらしい。

 

議員定数削減案否決

 

村上市では6月11日に市長選が行われた。立候補したのは現職の高橋邦芳市長を含む3人。実質は現職と新人の女性候補、吉きっ川か わ美貴氏による一騎打ちで、現職が約1万5千票、吉川氏が1万3千票を獲得。高橋市長が3選を果たした。

 

同じ日に予定されていたのが市議会議員の補欠選挙だった。昨年2月、「県の新型コロナに関連する補助事業で不正があった」と、姫路敏市議(当時)が逮捕された。その後、同市議は議会に辞職願を提出して認められ、定数22の村上市議会で欠員1が生じた。補欠選挙はこの欠員を補充するためのもの。だが立候補者がゼロで、選挙は実施されなかった。

 

その後、これまで病気療養で欠席が目立った市議が今年6月16日付けで辞職願を提出。これが許可され定数22の村上市議会は欠員が2となり、議員の数は20人になった。同市議会が任期満了を迎えるのは来年4月26 日。現状の議員数は20だが、改選は定数22で行われる見込みだ。

 

2人不足の村上市議会で、今年第2回目の定例会が開会したのは7月11日のこと。その最終日となった同月26日、同市議会の定数を現在の22から20にする条例案が議員発議で提出された。

 

議案の提出者は尾形修平市議(当選3回、高志会)。賛同者として名を連ねた市議は以下の7名だった。小杉武仁(高志会)、富樫雅男(無所属)、長谷川孝(新政村上)、大滝国吉(鷲ヶ巣会)、鈴木いせ子(鷲ヶ巣会)、河村幸雄(鷲ヶ巣会)、鈴木一之(高志会)。

 

この議員定数削減案だが、結果は賛成8、反対11で否決された。提案者と賛同者以外、賛成に回った市議はゼロ。会派としては鷲ヶ巣会(3名)、高志会(3名)が賛成。市声クラブ(3名)、令和新風会(2名)は反対。2名で構成する新政村上は賛否が分かれ、議長を除いて6名いる無所属の議員で賛成は1人だけだった。…続きは本誌で

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