コストコも浮上 新潟市都市計画線引き見直しに話題沸騰
2023年06月27日
新潟県・市、そして亀田郷土地改良区の三者で推進する鳥屋野潟南部開発計画。このうち「住居・交流ゾーン」とされるエリアの「鳥屋野型南部住居ゾーン」、19・4haが市街区域への編入候補に選定された。今後、この地に進出を予定するアメリカ生まれの大型会員制の倉庫店「コストコ」の計画も含め、開発が大きく動き出すことになりそうだ。
「住居・交流拡大ゾーン」にコストコ浮上
新潟市内の開発で、常に注目を集めているのが鳥屋野潟南部だ。
「当然そうなるのです。海に面した新潟は、都市として成長しようとすれば、内陸部に市街地を拡大するしかないからです」(新潟市の不動産業者)
もともとが港町の新潟にとって内陸部は鳥屋野潟の方向で、その向こうにあるのが鳥屋野潟南部地区だ。
中原八一市長が新潟の活力向上に向けた「成長エンジン」と位置付ける「にいがた2㎞」だが、中心市街地である「古町・西堀地区」から信濃川にかかる、萬代橋、そして万代地区を経て生まれ変わったJR新潟駅に至る。駅が高架化されたことから、都心軸は弁天線へとつながり、鳥屋野潟南部地区と結ばれる。
鳥屋野潟南部地区は高速道路の日東道と新潟亀田IC 、磐越道の終点で50m先に北陸道日東道、磐越道と接続する中央ジャンクションがある新潟中央ICに囲まれた一帯だ。トータルの面積が約270haとされる同地区は、平成元(1989)年、県知事、新潟市長、そして亀田郷土地改良区が「三者でこの地の開発を推進する」と合意した。
乱開発を防止するため、このエリアにはゾーニングが施されている。西側から新潟市民病院がある一帯が「ウェルネスゾーン」、新潟テルサやいくとぴあ食花などの一帯が「国際文化・教育ゾーン」、デンカビッグスワンスタジアムやHARD OFFECO スタジアム新潟がある一帯が「総合スポーツゾーン」だ。
そして鳥屋野潟南部地区の東側で日東道の北側、スーパーセンタームサシ新潟店の道路を挟んだ向かい側(西側)が「住居・交流拡大ゾーン」。
「住居・交流拡大ゾーン」の旧名称は「住居ゾーン」だった。その位置付けが〈周辺環境と調和した良好な住宅地や、恵まれた立地を活かした交流拡大・発信機能等を配置するゾーン〉となり、現在の名称に変更された。
「住居・交流拡大ゾーン」の面積は約54haある。この地で計画されているのが、米国発祥の会員制倉庫型店、コストコだ。…続きは本誌で