客離れが加速するパチンコ業界~氷河期突入へ~
2023年06月27日
県内のパチンコホールが今年に入ってバタバタ潰れている。2月1日にディーズクラブ県庁前店とダイエー泰平橋店が休業に入ったほか、同月12日にはスロットスタジアムNEO三条店、同月26日にはダイナム新発田店がそれぞれ閉店。パチンコ業界で今、何が起きているのか?
今年2月だけで計5店舗のホールが休業・閉店
関係筋が話す。
「今年2月1日にディーズクラブ県庁前店が休業に入りましたが、休業を告知する貼り紙には〈当面の間、休業とさせていただきます〉とあり、リニューアルオープンするとは書いてありませんでしたから、事実上の閉店なのでしょうね」(あるパチンコファン)
雑誌が廃刊するときに「休刊」と称するように、パチンコファンの間でも「休業」は閉店とほぼ同義語として受け止められているようだ。
ディーズクラブ県庁前店がオープンした時期は定かではないが、ファンの間では建物がかなり老朽化しているホールとして知られていた。パチンコ機172台、パチスロ機79台(計251台)の小規模ホールだったという。
かつてパチンコファンだったという男性が話す。
「ディーズクラブ県庁前店には10年くらい前を最後に訪れていませんが、その当時、20年以上前に大人気を博した“フィーバーパワフル”というパチンコ台が置いてありましてね。
20代の頃によく打っていたものですから、懐かしさから何度か座ってみたのですが、どうにも大当たりしなくて…。何しろパチンコ台の盤面が変色しているわ、バネの調子が悪いわで、とても勝てるような状況ではありませんでした(笑)」(50代男性会社員)
業界関係者によると、運営会社の丸善実業(新潟市)は「ダイエー」と「ディーズクラブ」の屋号でホール経営を展開。全盛期には30店舗ものホールを営業していたという。
別の関係筋が話す。
「旧ディーズクラブ県庁前店の真後ろにはクリエ新潟店がありますが、このお店の影響はさほどでもなく、それよりは車で5分ほど走ったところにあるミッド・ガーデン堀之内店やVEAM美咲町店に多くの客が流れたのでしょうね」 (業界関係者)
また丸善実業のダイエー泰平橋店も同じく2月1日に休業。こちらも当面の間、休業するとの告知がなされた。
このように店を閉めているのは新潟市内のホールだけではない。2月12日にはスロットスタジアムNEO三条店が閉店。こちらは文字どおりパチスロ機専門のホールで、179台を設置。パチスロ専門店は全国的にも少数派だという。
さらに2月26日にはダイナム新発田店が閉店。ダイナムグループにおいては1989年にオープンした郊外型1号店だという。またダイナムグループは同じく2月26日、ダイナム岩船店も閉店した。…続きは本誌で