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2024年11月21日

長岡市議選 新人15人出馬で激戦必至!

2023年03月27日

「地方議員のなり手不足」が嘆かれる昨今だが、長岡市はそんな傾向とは無縁らしい。市議選の投開票日は4月23日だが、その1カ月ほど前の時点で、15人の新人が手を挙げる見込みだという。同市の県議選でも立候補者数は前回を上回り、人材難とは無縁らしい。

 

「五里霧中とはこのことだね」

 

ほとんど半世紀近く、地元の選挙に関係してきた長岡市内の会社社長がこう言った。4月に予定される長岡市議選についてだ。同市議会は統一地方選の後半戦に改選を迎える。告示は4月16日、投開票は同月23日だ。

 

「地方議員のなり手が不足」が嘆かれて久しい。本県でも4年前の小千谷市などではやっと定数が揃って無投票当選だった。ここ最近でも昨年の三条市議選は告示の2日前まで無投票が見込まれる状態だった。

 

統一地方選の前半戦に予定される新潟市議選でも、北区は告示の2週間ほど前までは無投票との見込みだった。同じく統一地方選の前半戦に行われる県議選も無投票の選挙区が過去最高だという。

 

だが長岡は違っている。同市議会の定数は34。このうち任期中に亡くなった1人を含む10人が引退するという。この引退組に県議選にチャレンジする深見太朗、荒木法子、諏佐武史の3人が含まれる。では新人はどうか?

 

前出の会社社長はこう言う。「新人は16人と言われています。これほど新人が多く出るのは、これまでなかったんじゃないか」 (同)

 

新人の中には維新の会や幸福実現党など、これまで長岡にはそれほど馴染みのなかった政党や政治団体に所属する立候補予定者もいるらしい。

 

「立候補者は現職、元職、新人で40人近くになるのでは。新人の数は16とも17ともいう話もありますが、3月中旬に旧長岡市内で元市職員の女性が立候補を取りやめたことで、15というのが正しいのではないでしょうか」 (同)

 

以前と違って、新人の動きは分かりにくいという。

 

「市議に出ようとする場合、相当前から準備に取りかかったものです。しかし今はパッと手を挙げる感じですね。その代わり、いったん手を挙げて撤退するのも早い。だから、どこから誰が出るかなど把握しづらく、五里霧中といった感じです」(同)

 

市議選で新人が多く手を挙げるのは好ましい事態ではある。だが懸念される要素もあるという。

 

「長岡市の場合、市議はいらないなどと言われたものです。あらゆる頼み事は星野伊佐夫事務所が窓口になっていた。ご承知のとおり、星野伊佐夫さんは今期限りで県議を引退するわけですが、市議の誰に頼みごとをすればいいのかが分からない。新人の市議が増えれば増えるほど、そうした傾向が顕著になるのではないでしょうか」(市内の開発業者)

 

主義主張も大事だが、頼みごとをきちんとかなえてくれるのも市議の役目。とにかく長岡では地方議員のなり手不足を嘆かずに済んでいることはめでたい事態だ。

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