『在宅での終末期医療について』
2023年01月27日
こうなんfamilyクリニック
藤澤正宏 氏
■医師データ
2000年、東京医科大学卒。自治医科大学消化器・一般外科学講座入局。以降、約10年間消化器外科医として勤務。民間病院で一般内科、外科、内視鏡診療に従事し地域医療に貢献。2017年、こうなん familyクリニック開院・訪問看護ステーション開設。2022年12月、現在の場所に移転して外来診療も開始。
日本財団が2020年に行った全国意識調査によると、『自分の死期を悟った際、どこで最期を迎えたいか』という設問に対し、『自宅』という回答が58・8%と半数以上を占めた。この結果でわかる通り、在宅での終末期医療は今後、ますます求められる。そこで今回は在宅での終末期医療について取り上げる。解説は、こうなんfamilyクリニックの藤澤正宏院長にお願いした。
「当院は末期がんなどの患者様に対して、ご自宅や施設へ訪問し、緩和ケアやメンタルケア、そして看取り医療まで行っているクリニックです。
在宅医療の最大のメリットは、患者様がご家族に見守られながら最期を迎えられることです。とくに今はコロナ禍で多くの病院が面会禁止ですから、患者様は1人で亡くなることになります。また、入院生活にはいろいろな行動制限がつきものですが、在宅なら制限がほとんどなく、自由があります。体調によっては、普通の人間らし
い生活も十分送れます。…続きは本誌で