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2024年11月24日

新潟市江南区発注 電気設備の奇怪入札

2022年11月28日

昨年9月、新潟市の主な電気設備業者が警察から事情聴取を受けた。その後、今年1月には新潟市の元契約課長が「盗撮」で逮捕された。この元契約課長は別件でスマホを押収されていたのだという。そして1月下旬、警察は捜査で押収した資料を捜査対象の業者らに返却した。いったいこの〝事件〟は何だったのか…。業界の闇はその後も晴れることはなく、奇っ怪と思わざるを得ない入札が堂々とまかり通っていた。

 

業界鳴動して〝盗撮〟1件

 

今さらの話だが、昨年9月、「新潟市内の電気設備業界でも主要企業の役員らが警察から事情聴取を受けている」と伝えられた。具体的な容疑などは不明ながら、「新潟市の職員も事情聴取を受けていた」という。

 

当然ながら、警察は何らかの容疑があるから捜査を進めていたはず。当時、警察によって資料やパソコンなどを押収された業者もあった。「そのパソコンを押収されると、明日から仕事ができなくなると警察の捜査員にすがったが、容赦なく持って行かれた」と、そんな話も業界筋から漏れ伝えられた。ある建設関連の業界団体関係者は、「逮捕者が出て、何らかの事件になることは覚悟しなければ」と深刻な表情で語っていた。

 

結局のところ「いよいよ捜査は大詰めか」と思われた年末年始を過ぎても、業者や市職員から逮捕者は出ず。唯一伝えられたのが、何と市職員による「盗撮」だった。今年1月13日、市の契約課長を務めた部次長クラスの職員が「盗撮」で逮捕された。

 

この職員のスマホは別の事件で警察に押収されていたという。「別の事件」こそ、市内の電気設備業者と市職員が関係する〝不正行為〟だったはず。この職員は2月に県迷惑防止条例で略式起訴され、新潟市は同日付で停職6ヶ月の懲戒処分を行ったと発表した。電気設備業界のデの字も、不正のフの字もまったく出ず。「盗撮で逮捕」からしばらく経過した1月下旬、「警察が業者から押収した資料を返却した」と伝えられ、警察による捜査は実質的に終了したらしかった。

当時、ある市議はこう言っていた。

「メディアの関係者から聞いた話だが、警察でも現場サイドは意欲をもって捜査を進めていたが、上層部がさっさと撤退を表明していた」…続きは本誌で

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