全国旅行支援で県内観光はどう変わる?
2022年10月27日
観光需要喚起策「全国旅行支援」が10月11日にスタートした(※東京都は10月20日開始)。これまで地域ブロック限定の県民割が好評を得ていたが、全国旅行支援は文字どおり制限をなくして日本中をめぐることのできる全国版だ。旅好きなら、これを活用しない手はない。
全国旅行支援「使っ得!にいがた旅割キャンペーン」
これまで地域ブロック限定で実施されてきた県民割「使っ得!にいがた県民割キャンペーン」が終了し、これに代わって10月11日に新たに全国旅行支援「使っ得!にいがた旅割キャンペーン」がスタートした。
関係筋が話す。
「終了した新潟の県民割は新潟県民はもちろん、山形、福島、群馬、長野、富山、福井、石川、静岡、愛知、岐阜、三重に住んでいる人たちが新潟に宿泊するときに1人1泊当たり最大7,000円(※2,000円分の地域クーポン券込み)の割引を受けることができました。
新潟県民が山形や福島、群馬などに出掛けるときにも目的地の県の県民割を利用できましたが、行き先が限定されていたわけです。これに対して全国旅行支援は文字どおり全国どこでも行けて、しかも最大1万1,000円の割引(※平日3,000円分の地域クーポン券込み)が受けられるため、国内旅行がますますお得に楽しめるようになりました」(県関係者)
この関係筋の話のとおり、宿泊料金など旅行代金の割引額は県民割が最大5,000円だったのに対し、全国旅行支援は最大8,000円。割引率については県民割が50%で、全国旅行支援が40%だ。
したがって割引率50%の県民割を利用する場合、1泊1万円の宿泊施設に泊まると割引額が最大の5,000円に達していたが、全国旅行支援は割引率が40%のため割引額が4,000円にしかならず、最大8,000円まで4,000円も割引の未利用分があることから、多くの旅行者がより宿泊料金の高い旅館・ホテルを選択するものとみられている。
「全国旅行支援で最大8,000円の割引をフルに受ける場合、1泊2万円以上の宿泊施設に泊まる必要があります。2万円の宿に泊まって8,000円の割引を受けると、自分の財布から支払うお金は1万2,000円となります」(同)
旅行代金の割引とは別に全国旅行支援は、県民割と同様に宿泊施設でチェックインをする際に地域クーポン券が進呈される。県民割では平日・休日を問わず1泊当たり2,000円分の地域クーポン券がもらえたのに対し、全国旅行支援では平日が3,000円分、休日が1,000円分の地域クーポンをもらうことができる。
全国旅行支援を利用して平日に1泊旅行をすると、地域クーポン券も含めて最大1万1,000円もお得というわけだ。…続きは本誌で