『いろんな種類の見えにくいについて』
2022年09月27日
紫竹山つちだ眼科
土田宏嗣 氏
■医師データ
新潟大学医学部卒。新潟大学眼科学教室入局。以後、新潟大学医歯学総合病院、長岡赤十字病院、県立中央病院、燕労災病院、新潟市民病院眼科副部長を経て2022年4月に開業。
人は情報の約8割を目から得ているといわれる。だからこそ、目に不調を覚えたら早急に治療したい。そこで今回は、いろんな種類の見えにくいについて取り上げる。解説は紫竹山つちだ眼科の土田宏嗣院長にお願いした。
「見えにくいと言っても、いくつも種類がありますので、順を追って説明します。
1つめは『遠くが見えにくい』です。若い人が訴えることが多いのですが、この場合は近視が考えられます。必要に応じて、眼鏡やコンタクトレンズを使用します。
2つめは『近くが見えにくい』です。40代半ばから多くなってきますが、この場合は老眼が考えられます。老眼はピントを合わせる力が衰えてくることで起きます。対応するには老眼鏡が必要になります。
3つめは『遠くも近くも、全体的にかすんで見えづらい』です。高齢者に多いのですが、この場合は白内障の可能性が高いです。白内障はレンズである水晶体が加齢とともに濁ってくる病気で、治療は濁った水晶体を眼内レンズと入れ替える手術が必要です。
4つめは『見ようとする中心が見えにくい』です。…続きは本誌で