旧統一教会関連団体の会合に出席していた新潟県議、新潟市議
2022年09月27日
政治家と旧統一教会の関係だが、芋づる式で出てくるようで、未だ収拾がつかない。最近は国会議員よりも地方議員がターゲットになっているようだ。新潟市でも、主に自民党に所属する県議、市議らが旧統一教会の関連団体が開催した会合へ出席していたことが明らかになっている。いかなる経緯があったのか?
教団トップクラスの記念講演会に県議、市議が出席
富山県知事選が行われたのは一昨年10月のこと。立候補者は3人だったが、実質的には5選を目指した現職の石井隆一知事と、保守系の新人候補だった現在の新田八朗知事(元日本海ガス社長)による争いだった。選挙戦は自民党を真っ二つに割るような激戦で、石井、新田の支持をめぐり、県議会の同党会派が分裂する事態となった。
この知事選で、旧統一教会(現在の世界平和統一家庭連合)から「組織的な支援を受けた」とされるのが新田八朗知事だ。富山ではTBS系列の地元局、チューリップテレビが旧統一教会関連の報道をリードしている。同局による一連の報道などによれば、知事選の新田陣営で後援会名簿の作成や「電話作戦」に協力していたのが、教団の関連団体である「富山県平和大使協議会」だったという。そして同協議会の鴨野守事務局長が窓口役だったとされる。
各県にある平和大使協議会だが、同協議会のホームページ(HP)によれば、〈各界各分野の『平和大使』による世界的なネットワークであり、平和世界実現のために『国連刷新と諸宗教の調和』『外交・安全保障』『家庭・教育・奉仕』を主要テーマとした各種活動を行っています〉という。
今年3月、新発田市の生涯学習センターで「第2回 家庭づくり地域づくりセミナー」が開催された。主催は新潟県平和大使協議会阿賀北支部。このセミナーの後援には、「家庭連合(旧統一教会)の会員が中心となって設立された」という「郷土を元気にする会」のほか、新発田、阿賀野、胎内、村上の4市、そして本県を代表するメディアの新潟日報が後援に名を連ねた。
このセミナーで講師を務めたのが前出の鴨野守氏だった。セミナーの案内によれば、同氏は「世界日報社」の元社会部長で、「サンデー世界日報」の編集長などを経て、現在はフリージャーナリストとされていた。「世界日報社」や「サンデー世界日報」は「統一教会系メディア」と言われる。
一昨年1月11日、新潟市中央区の県民会館小ホールで「2020年 新潟県平和大使協議会総会、記念特別講演会」が開催された。記念講演を行ったのが同協議会の梶栗正義会長で、同会長の父はかつて「日本統一教会」の会長を務めたという。同会長は国際勝共連合の会長なども務め、旧統一教会に関連する複数の団体で要職にある。
この総会、記念特別講演会には〈県議会議員、市議会議員など約400人が参加しました〉(平和大使協議会のHPより)という。…続きは本誌で