受験生・保護者必見! 「誌上・進路講演会」
2022年06月27日
本誌5、6月号でお伝えしたように、大幅に難化した共通テストの影響により、例年より難関・準難関国公立大学の合格者・進学者が減った本県。その一方で、難関私立大学の合格者・進学者数は増えた。試験のデキによって志望校を変更するのは入試につきもの。結果が良くて変更するならまだしも、悪くて変更を余儀なくされることのないよう、夏以降の努力が大事になる。受験に向け、その対策などを現場の教員が教えてくれた。言うなれば「誌上・進路講演」だ。
受験突破に必要な力
基本的に国公立大学の入試は、共通テストで5教科7科目を課す。平均点8割以上が旧帝大など難関国公立大学を目指す目安と言われている。今回の共通テストで8割以上の得点者は、前年の3割強しかいなかったというデータがある。
今回の共通テストでは、世界史A、同B、現代社会、倫理・政治経済、化学基礎、地学基礎、地学、英語リーディング、英語リスニングを除く科目の平均点が軒並み低下。特に数学Ⅰ・ⅠAは前年より約20点も低い38点。文系では約45点、理系では約60点も前年より平均点が低かったと大手予備校は分析結果を公表した。難関大学志望の受験生でさえ、難易度の低い大学、あるいは得点の低かった科目の採点ウ
エートが低い大学・学部に変更したりした。
学力上位者がランクを下げて大学受験に臨むと、準難関大学、中堅大学の受験を本命とする層が多い本県のような立場は割を食ってしまう。本県が、(準)難関国公立大学の合格者・進学者数を減らし、地方国公立大学の合格者・進学者を増やした要因の1つと言えよう。
問題が難しくなった。その結果、平均点が下がった。これをものともせずに難関大学に合格・進学した本県受験生は現実に多くいる。私立大学では、難関大学だけでなく中堅大学も合格者・進学者数が増えたのだ。
どのような入試問題にも対応できる力を身につけること。これが受験突破に必要な力であることは言うまでもない。どうすれば身につくのか。大学入試にはどう臨めばいいのか。どのような心構えが必要なのか。学校で行われる進路講演会に負けぬ内容で、受験生をサポー
トしようと思う。以下は、県内高校・中等教育学校が本誌の質問に答えてくれたものである。
質問の数は8つ。文書での回答については、その一部を内容が変わらぬ程度に本誌で修正して掲載した。なお、誌面に出てくる大学のくくりについては以下のとおり。
■旧帝大=北海道大、東北大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、九州大
■早慶上理=早稲田大、慶応義塾大、上智大、東京理科大
■(G)MARCH=(学習院大)、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大
■日東駒専=日本大、東洋大、駒沢大、専修大
■大東亜帝国=大東文化大、東海大、亜細亜大、帝京大、国士舘大
■関関同立=関西大、関西学院大、同志社大、立命館大
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