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2024年11月22日

立憲・森裕子 今も北朝鮮にワクチン提供すべきと思っている?

2022年05月27日

昨年、森裕子参院議員は「拉致問題を早期解決するため、新型コロナウイルスの余剰ワクチンを北朝鮮に提供せよ」と主張した。あれから1年、同議員は今も同じように考えているのか…? 素朴な疑問をぶつけてみた。

 

「ワクチン提供のメッセージを出せ」

 

昨年6月11日、参議院拉致問題特別委員会でのことだった。長期に渡って膠着状態が続いている北朝鮮による拉致問題で、立憲民主党の森裕子副代表(当時)による主張が大きな反響を呼んだ。ただし反響は否定的なものがほとんどで、バッシングを浴びたというのが実際のところ。

 

森議員は政府が「拉致問題解決のためにあらゆる機会を捉える」と強調していることから、日本で新型コロナワクチンの確保量が全国民分を超え余剰が出ることを踏まえ、政府側に対し以下のように提案した。

 

「拉致問題解決のための対北交渉について、あらゆる機会を利用すると繰り返しおっしゃってるわけですから、この余剰ワクチンを北朝鮮に対して人道支援ということで提供するということはいかがでしょうか」

 

参議院の会議録をそのまま引用すれば、森議員は以下のように発言している。

 

「最重要課題なんでしょう、拉致問題は。膠着状態で何も動いていないじゃないですか。5人帰ってきてからもう20年たとうとしていますよ。それを打開するために、今は困っているわけだから、ワクチンを、これだけ余っているんですよ」

 

当時の茂木敏充外相はこう答弁している。

「北朝鮮自身はコロナの感染者は出ていないと言っているわけですよ。そして、現在ワクチンが欲しいということも国際社会に示していない中でどうするかという対応にはなってくると思います」

 

この答弁に対する森議員の反論は以下。

「いや、そんな評論家みたいな答弁求めているわけじゃないんですよ。日本としてどうするのかって聞いているんです。ワクチンを提供しますとメッセージを出せばいいじゃないですか。

 

もうとにかく(事態が)動かないんだから。もう20年近くたっているんですよ、5人が戻ってきてから。

 

あのときに、これから動くとみんな期待して一生懸命やった、家族会の皆さんも待たれていた。でも、あれよあれよという間に時間がたって、もう時間がない、そういう状況。それを何とか動かそうということはメッセージとしてきちっと出すべきなんですよ。いや、水面下も結構です。でも、何にも表に出てこないことが問題だ」

 

このやり取りからほぼ1年が経過した。現在、北朝鮮は国内で新型コロナウイルスによる感染が拡大していることを認めている。昨年と状況が変化した今、森議員はやはり「北朝鮮にワクチンを送るべきだ」と考えているのだろうか…? 素朴な疑問に対する同議員の回答は次のようだ。…続きは本誌で

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