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2024年11月21日

『睡眠時無呼吸症候群(SAS)

2022年04月27日

エールホームクリニック
倉科 健司 氏

 

■医師データ
倉科健司。新潟大学医学部卒。新潟県厚生連佐渡総合病院、新潟県立中央病院、長岡赤十字病院、新潟大学医歯学総合病院、立川綜合病院を経て現職。

 

 

睡眠時に低呼吸や無呼吸を繰り返すことで様々な障害や合併症を引き起こす睡眠時無呼吸症候群。ぐっすり眠れないことから昼間に猛烈な睡魔に襲われるほか、高血圧や心疾患、脳卒中などのリスクも。今回は睡眠時無呼吸症候群を取り上げる。解説はエールホームクリニックの倉科健司医師にお願いした。

 

「睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)は睡眠時に何らかの理由で気道が狭くなり、ひどいいびきをかくほか、それに伴って低呼吸や無呼吸を繰り返す病気です。

 

成人でSASの原因で多いのは肥満です。太ることで首周りに脂肪がつき、その影響で気道が狭くなりやすくなります。ほかにも、生まれつきあごが小さくて引っ込んでいる人も気道が狭くなりやすく、やせていてもSASを発症するケースがあります。鼻詰まりや扁桃肥大も要因として関わります。

 

代表的な症状は睡眠時の大きないびきですが、さらに悪化すると低呼吸や息が止まる無呼吸を1日に何度も繰り返します。この症状は自分では気づきにくく、家族からの指摘で発覚することも多いです。そのため、隠れたSASが多く存在することが指摘されています。米の研究になりますが、自覚症状がなく軽症の場合も含めると男性の24%,女性の9%がSASとの報告もあります。

 

睡眠時に何度も無呼吸や途中覚醒を繰り返すことで睡眠の質が悪くなり、日中に猛烈な睡魔に襲われることも度々です。運転中に睡魔に襲われて大事故を引き起こすこともあります。…続きは本誌で

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