飛沫対策で「会話なし」ヘアサロンが人気上昇中
2022年03月27日
美容師が客に話しかけないヘアサロンが人気を呼んでいるという。当初は感染防止対策として始めたものの、意外にも違った理由で新規顧客の心を掴んでいるようだ。
ホットペッパービューティーで会話ＮＧを選択できる
新潟市在住の女性が話す。
「ヘアサロンって、なかなか変えられないものですよね。通い続けているヘアサロンには顔見知りの美容師さんがいるわけですが、もしも新たに他のヘアサロンに通い始めたら初対面の美容師さんと会話をしなければならないじゃないですか。それが苦痛なんですよね」（40代主婦）
理容室での男性の調髪が１時間程度で終わるのに対し、女性はカットやカラーだけで２時間～２時間半、パーマをかければさらに時間がかかるとあって、その間、初対面の美容師と会話し続けるのはたしかに大変に違いない。
ある調査によると、ヘアサロンで美容師との会話を望んでいない女性の割合は実に80％にも上るのだという。この女性も本来、美容師との会話が苦手だという。
女性が続ける。
「でもコロナ禍になってから随分と救われました。美容師さんたちがマスクを着けているのは当然ですが、飛沫を気にしてなるべく会話をしないように配慮してくれるようになりましたから」 （同）
実際のところ「会話なし」を新たなサービスとして打ち出しているヘアサロンが新潟にも少ないながら存在する。
女性がいう。
「店側は感染防止対策として“会話なし”を始めたようですが、私のようにそもそも初対面の人との会話が苦手な人間にとっても“会話なし”は好都合なわけですよ。
ネット検索すると、お客さんに話しかけないことをウリにしているヘアサロンがありますが、思いのほか人気を呼んでいると聞きます」 （同）
美容師が喋らないだけで新規顧客を獲得できるのなら、ヘアサロンにとってもこんなに楽な話はない。
とはいえ客の立場になると、同じ美容師でも個々の技量に相当な差があるといわれるだけに、ただ単に喋らなければいいというものでもない。
そこでこの女性が耳打ちをする。
「コレ、あまり知られていないのですが、ヘアサロン予約サイト『ホットペッパービューティー』で美容師との会話の量を選択す
ることができるんですよ。
まず行きたいヘアサロンのボタンをクリックして、カットやカラーなどのメニューを選択したら、〈詳細要望を入力する（任意）〉というボタンをクリックするのです。
そうすると〈接客へのご要望〉の欄に〈なるべく静かに過ごしたい〉というボタンが表示されるので、それをクリックすれば終わりです。これで店側に会話を望んでいないことが伝わるといった具合です」（同）
もちろん同予約サイトは男性も利用できるので、美容師との会話が苦手な人は活用していただきたい。
