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2024年11月21日

新潟駅周辺で”昼酒”を楽しむ人 増加中

2022年03月27日

昼酒というと、昔はだらしない人の代名詞のようにいわれたものだが、近年はその昼酒をスマートに楽しむ人たちが増えているという。今回の時短要請はこうした昼酒人気に拍車を掛けたようだ。

 

酒は昼間に飲んだほうが健康に良いという医師も

 

昼酒をする人たちは、ある種の背徳感と優越感を併せ持つといわれる。まだ明るいうちから酒を飲むことに対して「申し訳ない」と思う気持ちと、人々が働いているのをよそに自分だけ酒を飲むという「どうだ、いいだろ(笑)」という気持ちが交錯しているに違いない。

 

昼酒や朝酒はタクシー運転手や工場勤務者など夜勤明けの人たちに愛好者が多く、まっすぐ自宅に帰って風呂で汗を流し、乾いた喉にビールを流し込むといった塩梅だ。

 

あるタクシー運転手が話す。「夜勤明けに家に帰って、上がり酒をやるのが一番の楽しみです。新潟駅前には昼間から営業している居酒屋もありますが、疲れた体に酔いが回るとすぐに寝てしまうので、外で飲むことはありませんね」(新潟市の60代タクシー運転手)

 

そもそも県内には、昼間から営業している居酒屋が数えるほどしかない。古くから昼営業をしている店の代表格が安兵衛で、JR新潟駅前の本店、古町店ともに開店時刻は午前11時半。

 

古町界隈で昼営業をしているのは安兵衛古町店だけだが、JR新潟駅周辺ではこのほか「ぎょうざ家」(昼12時開店)や「たこちゃん新潟駅前店」(昼1時開店)など数店舗が昼営業をしている。

 

関係筋が話す。

「昔は昼から酒を飲むのは年金暮らしの高齢者と相場が決まっていました。かつて西堀前通6番町で昼営業をしていた越路会館には、年金が支給される偶数月の15日になると年配男性で溢れましたからね。

 

でも今は違います。主に中高年の男女のほか、若いカップルも昼間から普通に飲んだり食べたりしていますよ」(JR新潟駅前の飲食店主)

 

時代の移り変わりとともに個人のライフスタイルは大きく変化している。また岡村クリニック(埼玉県)の岡村長門院長のように「カロリーや体への負担を考えれば、お酒は昼間に飲んだほうが健康に良い」と昼酒を“推奨”する医師もいる。

 

さらには昼間のうちに居酒屋などで飲食を済ませれば、電車やバスなどの公共交通機関を利用して帰宅できるので、タクシーに乗るよりも格段に安く済むというメリットもある。

 

このように良いこと尽くめとあって、昼酒の愛好者は近年、増加傾向にあるという。…続きは本誌

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