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2024年11月22日

コストコ浮上の鳥屋野潟南部

2022年03月27日

都心軸の活性化を進める「にいがた2㎞」(にいがたニキロ)は、中原八一市長の「目玉事業」とも言える存在になりつつある。その一方で、鳥屋野潟南部ではコストコ進出を前提に開発計画を進めるという。コストコではなく、コメリやムサシ、あるいは原信やウオロクではダメなんでしょうか?

 

12月8日は「『にいがた2㎞』記念日」

 

令和4年度予算案の目玉は、何といっても「にいがた2㎞」だ。関連予算は28億円とされる。中原八一市長とは距離を置く市議がこう言った。

 

「新年度予算は、どこもかしこも『にいがた2㎞』だらけ」

 

どちらかと言えば批判的なこの市議だが、「にいがた2㎞だらけ」とは、ある意味メリハリの利いた予算ともいえる。4年前に初当選、今年の秋に任期満了を迎える中原市長だが、ようやく独自のカラーが出てきたのかもしれない。

 

その「にいがた2㎞」だが、響きは何となくよさそうだが、中身がさっぱり分からない。市議会の会議録を見ると、中原市長が「にいがた2㎞」と言い出したのは一昨年の12月あたりから。本会議で中原市長を支える立場の大会派、翔政会の平松洋一市議がこう聞いた。

 

「中原市政発足時から重要な達成目標である拠点化についてどうか、お答えください」

 

この手の質問は市長が発信したいことを語らせるためのお膳立てのようなもの。中原市長はこう答えた。

 

「ご案内のとおり、本市は本州日本海側の拠点都市として、空港、港、新幹線や高速道路といった高速交通ネットワークを有しています。現在、陸の玄関口である新潟駅や駅周辺地域の整備が進み、駅の新しい姿についても、いよいよ形が見えてくる時期を迎えています。また、都市再生緊急整備地域の候補地域に選定されるなど、新潟の町が大きく変わる転機を迎えているところです。

 

こうした変化を好機と捉え、新潟駅周辺、万代地区、古町地区へとつながる、『にいがた2㎞』と名づけた都心エリアを、人、物、情報が集まる、稼げる都心へと引き上げていきます」

 

これが一昨年12月8日のこと。この日は日米開戦の記念日であり、ジョン・レノンの命日でもある。ちょっと古いが、俵万智の第1歌集「サラダ記念日」風に言えば、「市長が初めて言ったから、12月8日は「『にいがた2㎞』記念日」というわけだ。…続きは本誌

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