ピンサロにも協力金が支給されていた⁉
2022年02月28日
JR新潟駅からほど近い繁華街ではピンクサロンと呼ばれる性的サービスを提供する風俗店が複数営業している。実のところこのピンクサロンも時短要請に伴う協力金をもらっていることをご存じだろうか?
“濃厚接触”でも風俗店になぜかクラスターなし?
関係筋が話す。
「男性客に対してエッチなサービスをするピンクサロンは一般的に風俗店として括られていますが、風営法上はピンクサロンの許可というものは存在しません。
ピンサロは食品衛生法の飲食店営業の許可を取得していて、店内では形式的に飲み物を提供しますが、繁華街などの特殊地域でしか営業できないことになっています。法律上は非常にグレーで特殊な営業形態といえます」(風俗業界に詳しい人物)
新潟駅前で営業するこうした複数のピンサロが1月21日に始まった営業時間短縮要請を受けて、一斉に時短営業に入った。
あるピンサロの入口の壁には〈営業時間の短縮と酒類の提供について〉と書かれた貼り紙が掲示されており、営業時間が13時~20時だと記されているほか、〈当店では、終日、酒類を提供していません〉の欄にチェックが入っている。
前出の関係筋が続ける。
「多くのピンサロはウーロン茶については無料ですが、ビールは有料となっています。つまり平常時はアルコールを提供しているのです。こうしたピンサロが時短要請期間中にアルコールを提供せずに、かつ営業時間を午後8時までとすると、協力金がフルにもらえるというわけです」 (同)
ピンサロは平常時には午前零時まで営業しているが、閉店時刻を4時間早めて午後8時にすると、1日当たり最低でも3万円の協力金がもらえることになる。
しかしながら、この関係筋は根本的な問題を指摘する。「飲食店に対する時短要請の目的はいうまでもなく感染拡大の防止にほかなりませんが、ピンサロの店内ではピンサロ嬢と男性客が“濃厚接触”しているわけですよ。にもかかわらず営業時間を4時間程度短縮したり、酒の提供をしたりしないことが果たしてどの程度の意味を持つのか? ほとんど意味はないでしょうね」 (同)
一方、同じ風俗店でも新潟市中央区の「昭和新道」やJR新潟駅近くで営業するソープランドは時短要請の対象業種にはなっていない。
同氏がいう。
同氏がいう。
「ソープランドは飲食店ではなく、店舗型性風俗特殊営業の中の1号営業の許可を得て営業しているのです。具体的には〈浴場業の施設として個室を設け、当該個室において異性の客に接触する役務を提供する営業〉と規定されています。
いずれにしてもソープランドは飲食店ではありませんから、時短要請期間中も通常どおり営業しているというわけです。
とはいえピンサロにもソープランドにもいえることなのですが、文字どおり“濃厚接
触”がサービスなのにもかかわらず、まったくといっていいほどクラスター(感染者集団)が発生していないのは意外ですよね」 (同)
一説には、風俗店は1対1の接客のため感染リスクがそれほど高くないとの指摘もあるようだが、とはいえエビデンスがあるわけではないし、それについて調査・研究する専門家もきっといないだろうから、なんともいえないわけで…。